[391] ハープ&トロンボーン 遊び人:スペアリブ@アカイライ(Lv-1)   7月28日 (土) 04:26:05


スペアリブの打ちこみ講座第2話。(爆)

ハープの打ちこみ法について。

オーケストラのみならず、よくハープの音は効果的に使われていますよね?
しかし、ハープを使っているデータを見てみると、
痛い間違いをしているものが多いのです。

例えば、
プルルルル~ンと上下に動くやつ(グリッサンドといいます。)ありますよね?
あれを、恐らく鍵盤でCC#DD#EFF#・・・と、半音ずつ動かしているデータが多いのです。
それか、多分リアルタイムで何も考えずに白鍵盤をガ~ッと弾いてたりとか。

残念ながら、前者の方はハープには演奏不可能なのです。

後者の方は可能ですけど、
どの場合でもC dur(ハ長調)もしくはa moll(イ短調)でしか演奏できませんよね?
これじゃあ下手したら不協和に聞こえたり、色々と不都合です。

まずハープの仕組を説明しますと、あの楽器は沢山弦がついてますよね?
合計47本の弦が付いています。

ここでピアノをやっている方は「あれ?」と疑問を持つかと思います。
Db1(C3=MC)~G#6までと、
とてつもなく広い音域が出るのにそれにしては弦の数が少ないんじゃ?と、感じると思います。

単純に考えると、ピアノでいう黒鍵盤に当たる弦がついていないのです。
音階の7種類の音の弦がオクターブごとにならんでいるということです。(6オクターブ半程度)

だから、ここで半音階での進行は不可能というのがわかりましたよね?
7種類の音しか出ないんですから、新しいハープでも作らない限り無理です。(笑)

弦(開放弦)は、Cb(ドフラット)長調という音階に調弦されています。
(Cb・Db・Eb・Fb・Gb・Ab・Bb・Cb )
ようするに、C調に全てフラットがついた調ってことですので、
C調から半音下げたH長調(ロ長調)と同じですね。

となると、他の音を出したいときはどうするのでしょう?
はっきりいって、こんな音階は殆ど使われません。

そこで登場するのが、ハープの下に7つ付いているペダルです。
7つのペダルは、D・C・H・A・G・F・Eとそれぞれ名前があり、
ペダルを踏むと、ペダル名に該当する弦の音が変化します。

ペダルには3段階踏み込みがあり、
1番上がフラット・真中がナチュラル・一番下が#となっています。

で最初の状態では、全てのキーのペダルが1番上になっており、
ペダル名の音名にフラットをつけた音が出る仕組みになっています。

(Db・Cb・Bb・Ab・Gb・Fb・Eb)

ようするに、Cb長調ですね。
だから、全てのペダルを1段階踏み込めばフラットが全てナチュラルにかわり、
半音上がってC調になります。もう一段階踏めばC#調という訳です。

しかし、これでも3つしか種類が無いじゃないか!と感じると思います。
しかし上の例はあくまで、「全部踏み込んだとき」です。

D・C・Bb・A・G・F・Eと、Hペダルだけ上で他を一段下げればF調。
D・C・Bb・A・G・F・EbとEペダルも上にすればBb調。

と、このようにして音階を作っていくのです。

しかし、その音階を決めても音階に無い音を使った和音などを使っている場合や、
その和音の音だけを鳴らしたい時などはどうすればいいでしょう?

例えばFm7(F・Ab・C・Eb)の音のみで構成したい場合は、このようにペダルを踏み込みます。

D#・C・H#・Ab・G#・F・Eb

D#とEbは同じ音。(Ebに統合)
AbとG#は同じ音。(Abに統合)
CとH#は同じ音。(Cに統合)

でこれらを並べると、C・Ab・F・Ebと、上のFm7と同じ音の構成になりますよね。
(Ab6でもいいんですが。)

このようにして、その場に応じてペダルを踏んで音を調整している訳です。

さて、打ちこみでは実際にどのようにやるかというと、
メロディのように決まった音を使う場合はともかく上のようなグリッサンドの場合、
始まりの音と終わりの音を決めて、MIDIキーボード等で白鍵盤のみをガ~ッ!と奏でます。
(開始音または終止音にフラットや#がついてる場合は幹音を使います。)
で、入力が完了したら上の法則に従って音を変えていきます。


これでハープ奏者気分の打ちこみ法が完了します。(笑)

と、音楽掲示板的な内容でしたね。(死)
あっちにも書こうっと。


<やすださん>

>>なんでCGIじゃないとダメなんでしょう?(爆)
>CGIを愛しているからCGIじゃないとダメなんですぅ(笑)

XG教に続き、CGI教誕生ですね!(爆)

>MIDI作りで波形?
(略)
>MIDIにもそんなことができるのですか?

あ、いや、
波形から加工っていうのじゃなくて、
ようするに、本物の波形とトーンジェネレータ(音源)の波形を比べて、
フィルターカットオフやらをどのようにかけたらこの波形に近づくかというのを研究しています。

本物の波形の倍音がもっと高周波に広がっていたらローパスフィルターの数値を上げてやろうか?とか。


>DTMも同じ、新しい音源の力がどうこうというより、
>限られたなかでも、勉強次第で、無限の広がりをもっていますものね。

ただ、その音源の機能を使わずにいるのはもったいないと思うんです。
僕はその機器を極限まで使うのが好きですし。(笑)

そこで、皆に聴かせられて、さらに音源をフルに使えるものとなると、
MP3等に録音するのが一番なんですよね。
これなら、基本的に機器によって演奏情報が変わるということはないですし。

>たとえば、スペアリブさんのようにクラシックが詳しい方が、
>他の演歌や、ロックのことに精通するといえば、これはまた難しい話ですものね。

どっちかを極めるのが難しくなるんですよね。
個人の趣向もありますし。


>スペアリブさん、DQ7の小説は買いました?

4月か5月に本屋で見て買おうかと思ったんですが、
ハードカバーなのでやめました。(笑)

<M・加藤さん>

ブラス組曲ドラゴンクエスト>

>というか、最近あまりCDを聴いてないような気が…。

僕は、DQ5のCDばっかです。(笑)
アレ作ってるせいで。(笑)


「戦火を交えて」の最初>

>ああ、確かにそうですね。
>ボス戦のほうも、ブラスが中心ですものね。

弦が少ないから、tuttiがごまかし辛い・・・。(爆)

>でも、キース・ロックハートは自分の現状には満足していないそうです。
>彼、ポップスじゃなくて交響楽団の指揮がしたいらしいですから。

指揮者は殆どそうだと思いますよ。
指揮者によって演奏が判断されますから。管弦楽団は。

>今のNHK交響楽団の音楽監督の名前、ご存知です?
>先週音楽図書室につめていたとき、富山という作曲者の曲が出てきたんです。
>うちの教授が、それはNHK交楽の指揮者だと教えてくれたんですけど、
>今もそうなのかと思いまして。

現在の音楽監督はシャルル・デュトワですね。
音楽監督=演奏毎の指揮者という訳ではありません。
指揮者はデュトワの他に2~3人います。
名誉指揮者みたいな形だったような気がするけど、どうだったかなぁ?

MUの液晶>

>一度、真面目に取扱説明書を読んでみた方がいいかもしれないなぁ。(爆)

けど僕はMU80以降はパネルから離れていますので、
今の音源の液晶では何が出来るかはよく分かってません。(爆)

バスドラ転倒事件>

>でもバスドラが倒れるって、かなり強い風だったんですか?
>それとも固定されてなかっただけ?(^^;;

あれ、見た目ほど重くないんですよ。
だから、少し強い風が吹いて足場が不安定だと倒れちゃいます。(爆)

<M・加藤さん&masanoriさん>

横レスです。

金管楽器の仕組みですが、

楽器の先端に付けるマウスピースを口に当て、息を吹き込んで音を出します。
この時、口と息の操作(アンブシュアといいます。)で出る音は、
その楽器の主となる音(基音といいます。)の周波数を整数倍した音が順々に出て行く仕組みになっています。

例えば主となる音がドの音の場合、
まずドの2倍の周波数の音、すなわち1オクターブ上のドの音、
ドの3倍のソの音、4倍の2オクターブ上のドの音、
5倍のミの音・・・・という風に、どんどんと倍にしていった音が出る仕組みになっているのです。
(なんで3倍がソなのか、というのは長くなるので省きます。)

上のように基音の整数倍の周波数の音を、「倍音」といい、
この倍音の法則によって算出された音のみがアンブシュアの操作で出る仕組みになっています。
(2倍の周波数の音を「第2倍音」3倍を「第3倍音」というに呼びます。)

で、楽器の管の長さによってどこまでの倍音が出るかというのが決まっており、
トロンボーンの場合、基音のB0(シフラット)から大体第10倍音程度まで出すことが出来ます。
(C3を真中のドと定めています。)

で、たった10通りの倍音しか出てないことからわかるように、
口の操作だけでは全然音が足りません。
(E1、B1、F2、B2、D3、F3、As3、B3、C4、D4の10種類)
そこで、あの長いスライドを使って足りない音を出すのです。

スライドは7種類の間隔があり、

1ポジションではそのままの音
2ポジションでは短2度(鍵盤で考えると、黒鍵盤を合わせて数えて1個下(ラ→ラフラットなど)の音)
3ポジションでは長2度(鍵盤でいうと2個下)
4ポジションでは短3度(3個下)
5ポジションでは長3度(4個下)
6ポジションでは完全4度(5個下)
7ポジションでは減5度(6個下)

という風に、倍音列の音からスライドで音を下げて音をだします。
例えばC3(真中のド)を出したいときは、D3(レ)を吹いて、
3ポジションにスライドを移動させると音が出ます。

スライド(バルブもそうですが)は音を下げることしか出来ないので、
その音によって口で倍音を変えないといけない為、
ピアノでポーンと出すようにはなかなかいかないのです。

しかも、スライド操作はかなり大変な操作(見れば分かりますね。(笑))なので、
倍音範囲内でない音での速い動きはとても難しいのです。
7ポジションと1ポジションはかなり距離的に離れてますから、なお大変ですね。(笑)
だからトロンボーンは、リズム体や長音符などの演奏が多いのです。

と、トロンボーンの発音の仕組みでした。(笑)

うわ、ハープと合わせたらメチャ長いし。(笑)


それでは、おやすみなさいませ。(ぐうぐう)
スペアリブ@アカイライ>な、ながっ!(爆) ー7月28日 (土) 04:26:23
スペアリブ@アカイライ>E1じゃなくて、B0でした。(死) ー7月28日 (土) 05:00:16




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