しかし、隣で、エアリスは面白そうに見ている・・・・・・
フ・・・・・・・
自己紹介が遅れたな。
俺の名はクラウド。
元ソルジャー1stクラスのエリート戦士だ。
ん?
自分でエリート戦士というなって?
・・・・・・細かいことは気にするな。
「なに、気取っているの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
カッコつけても・・・・うぅ・・うううっ・・・」
「・・・・・・・・といっても、そんなかっこうじゃ・・・・・
エアリスは、俺の姿を見て笑いをこらえている。
「・・・・・・・うるさい・・・・・・・・・」
このエリート戦士と呼ばれる俺が、
今、人生で初体験のことを試みている。
なんの、初体験だと?
・・・・・・ん・・・・・・・・
まぁ・・・・・・・なんというか・・・・・・・・
・・・・・・・・・その・・・・・・・だな・・・・・・・・・・・
胸に・・・・・・・パットをして・・・・・
口紅をして・・・・・・・カツラをかぶって・・・・・・・
・・・・・・・・・・もう、ここまでいえば、わかるだろう。
うっうううっ・・・・
そ、その格好で笑うなというのが、無理よ・・・・
だ、だめ!もう、我慢できない!!
ははは!!!!
お、お腹が痛い~~~」
「く、クラウド、こっち見ないで・・・・・
(こ・・・この・・・・・・・・)
エアリスは俺の姿を見て、バカ受けしている。
第一、この格好をしろといったのは、エアリスだろ?」
「俺だって、こんな姿を好きでしているわけじゃない。
心底、腸が煮えくり返っているのだが
俺は感情を抑え、静かに彼女にいった。
そう、女装を俺に無理矢理させたのは、エアリス本人だった。
そもそも・・・・・・なぜ、このような格好をしなければ・・・・・・
・・・・・・いけなくなったかというと・・・・
いや、説明しなくても、これを読んでいる人ならわかるだろう。
これから、コルネオの館に連れ去られたティファを助けるためだ。
コルネオは大の女好きで、女性しか、館に入れようとしない。
そこで・・・・・・・女装させられたわけだ。
・・・・・・・・誓うが、決して趣味でやっているわけではないぞ。
誤解するな。
俺は最後まで女装に反対したのだ。
しかし、エアリスに、
「じゃぁ、他にティファを助ける方法があるなら、いってみなさいよぉ~」
といわれ、反論できない俺は、ウォールマーケットに一件しかない
服屋で、半ば強制的に、この姿にさせられた。
だから、女装しても似合うって思ったんだけれど・・・・・
・・・・・・やっぱり、男性は男性ね、ここまでひどくなるとは思わなかった・・・・
・・・・・・ひどすぎる・・・・・・・うっうううっ・・・」
「い、いやね、クラウドって、美形じゃない。
・・・・・そこまで言うことないじゃないか・・・・・