ティファとエアリスは別室に連れて行かれたようだった。
そしてコルネオはそのスケベずらを俺に向けて迫ってきた。
 
  
フフ・・・・・
テレなくてもだいじょうぶ。2人きりだよ・・・・」
 
    コルネオは、妙にいろっぽい声を出して俺を見だした。
  
 
    「何度見てもカワイイの~
  
その目。その口。そのうなじ。
すべてがカワイイのぉ~」
 
    お・・・・お前の目は腐っているのか?
  
自分で見ても気持ち悪いと思うこの女装姿。
 
    しかし・・・・コルネオには可愛いと写るらしい。
  
世の中にはいろいろな趣味を持っているものがいるということだ。
 
    「お……お前も、俺のこと好きか?」
  
 
    はぁ!?
  
 
    「俺のことは・・・・す、好きか?」
  
 
    コルネオは照れた顔とマジ顔が混じったような
  
顔で俺を見た。
 
    お、おい・・・ほんとにマジ顔じゃないか・・・・
  
汗が落ちる。
どうする・・・・・
 
    そんなわけ、ないだろ、
  
と言いたいところだったが、
ここではコルネオの口を割らなければいけない。
 
    もし、ティファやエアリスが同じ立場だったらきっと
  
我慢しただろう。
だから・・・・俺がやらなければいけない。
イヤだが・・・・かなりイヤだが・・・・・
俺がやらなければならない。
 
    「も、もちろんですわ・・・・」
  
 
    顔が引きつりながらもなんとかそう答える。
  
 
    「ほひ~!!!!
  
うれしいこと言ってくれるのォ!」
 
    興奮したコルネオがベットで跳ね始めた。
  
ひとしきり騒いだあと
 
    「ほんなら、ナ、ナニがしたい?」
  
 
    とつぶやく。
  
 
    お願いだから、そんなに顔を近づけないでくれ・・・・
  
 
    「べつに・・・・・」
  
 
    ついそう言ってしまった。
  
 
    「ほひ・・・・・俺がキライなの?
  
まさか、ほ、他にスキな男でも!?」
 
    コルネオはウルウルした瞳で俺を見つめた。
  
その顔、やめい!
 
    な、なんとか・・・・情報を聞き出さないと・・・
  
 
    「いえ・・・あなただけよ」
  
 
    「ほひ、うれしいこと言ってくれるのォ!」
  
 
    どうにか、機嫌を戻したようだ。
  
 
    「それでね・・・・
  
コルネオ様・・・・ちょっとお尋ねしたいことがあって」
 
    新羅の情報をなんとか、ティファの代わりに
  
聞き出そうとしたのだが、
 
    「ほひほひ~!!
  
俺が好きか!
た、たまらん!じゃあ、おねがい!
チューして、チュー!!」
 
    人の話聞けよ!