前回は、HTMLエディタだけでなく、サイト管理の機能も持っている 
        Dreamweaverのお話をしました。 
        今回は、同じMacromedia社から出ているWeb画像作成ソフト、 
          「Fireworks」のお話をします。 
        Fireworksは、Web上で作成する画像作成ソフトで、 
          以前、画像方式で、「bmp/jpg/gif/png」の話をしましたよね? 
        実際に、画像の方式というのはもっとあるのですが 
          Webに使われるものとして、上記のもの(ただしbmpはのぞく)を作るのに優れているソフトがFireworksです。 
         
          画像を作成するソフトには大きくわけて、2つありまして 
          「ビットマップグラフィックアプリケーション」 
          と 
          「ベクター(ドロー)グラフィックアプリケーション」 
        の2種類があります。 
        これは、画像というものは 
          「ビットマップ画像」と「ベクトル画像」と呼ばれる物がありまして、 
          「ビットマップ画像」とは 
          ピクセルという1つの画素(1色の情報を持つ)が何千、何万と集まって構成されている画像を言います。 
          なので、ビットマップ画像は、特徴として、画像を拡大していくと、ピクセルが見えてきて、 
          モザイクみたいに見えるのですね。 
          bmp/jpg/gif/pngは、すべてビットマップ画像に含まれます。 
          (ソフトの例:Photoshop) 
        一方、「ベクトル画像」とは 
          直線や曲線で構成された画像で、直線や曲線のデータの集まりみたいなもので、 
          画像を拡大しても、ビットマップのようにギザギザにはならず、 
          拡大しても、なめらかなかな線で画像を表現できます。 
          (ソフトの例:Illustrator) 
        ここで、ビットマップ画像とベクトル画像の違いを見てみましょう。 
          30×30ピクセルの円を書きました。 
        
        これを、それぞれのソフトで16倍に拡大して、円の左上だけ切り抜いたものを表示します。 
        
           
            図1:ビットマップで16倍 
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            図2:ベクターで16倍 
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        左(図1)が、ビットマップグラフィックアプリケーションで、16倍したもので、 
          右(図2)が、ベクターグラフィックアプリケーションで、16倍したものです。 
        違いがわかりますよね。 
        これらを2つを作成するソフトというのは、普通分かれていて、 
          一般的には、ベクトルの画像を、ベクターグラフィックアプリケーションで画像の大元を作り、 
          それをWebで見せられるビットマップ画像で保存して、ビットマップグラフィックアプリケーションで 
          画像を編集するというのが一般的な画像の作り方です。 
           
          何故わざわざ、画像が荒い(図1)のビットマップ画像をWebページに掲載するの? 
          だったら、図2で作ったものをそのままWebで公開できたほうがきれいじゃん! 
          とお思いかもしれませんが、まさにそれはごもっともなのですが 
          最初の方に書きましたとおり、Webで公開する画像形式 
          bmp/jpg/gif/pngは、すべてビットマップ画像(図1) 
          なため、画像として出力してWebで掲載するには、図1のようなものしかできないのですね。 
           
          (※1:本当は後日紹介するFlashというソフトを使うと、Flashはベクターツールなため、 
           Flashでswfというアニメーションファイルをアニメーションさせないで静止画として 
           画像として扱うことによってベクター画像をWebで拡大しても画像の端っこが荒くならないように 
           公開することは可能です。 
           最近のパソコンにはほとんど入っているのですが、プラグインのインストールが入ってないと表示できないということがあるため 
           ここではとりあえずその説明を省かせていただきます。またFlashの説明は後日いたします) 
           
          (※2:Flash以外にも新しく提唱されているSVGという技術によりベクターのグラフィックス言語を 
           記述することでグラフィックを含むこともできるようです。SVGの詳細ページ) 
         
        しかし、Fireworksはこれら2つのソフトを合体させたようなソフトで、 
          ビットマップツールなのですが、 
          ベクターグラフィックアプリケーション(図2)で画像を作るような感覚で 
          すぐにビットマップで画像を出力(図1)が可能です。 
        ビットマップ画像と、ベクトル画像の違いがおわかり頂けたでしょうか? 
        
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