●●● 『ドワーフとアガルトの村』●●●
【歴史】
・昔々のこと。地底に住むドワーフ族の青年、アガルト・ジオットは、世界のどこかに“地上”という場所があることを信じていた。しかし、町のなかには彼の話を聞くものはおらず、彼はいつも仲間はずれにされていた……。そんなある日。アガルトは神の鳥にまたがり、宙へと舞い上がった。それ以来、地底でアガルトの姿を見たものはいないという。
・じつは、アガルトはマグマの海の果てでかすかな光を見つけ、そこへ向かって飛び続けていたのだ。真っ白な光の中を抜けると、目の前にはまばゆいばかりの大空と、青い海が広がっていた。
・あこがれの地上へと到着したドワーフ族の青年アガルトは、そこで暮らすことになる。そして地上の女性と結婚し、子孫を残していったのだった。アガルトの血を引く者たちは、やがて小さな集落を形成してゆき、それを村へと発展させていった。そして、アガルト・ジオットの名をとり、村の名前を“アガルト”としたのである。
【太陽の石】
・地上のアガルトと地底のドワーフたちを結び付ける重要なアイテムとして“太陽の石”と呼ばれる石が現在に伝わっている。これは、ドワーフ族がいつも身につけている石製のお守りで、アガルトが地上へやってきたときに持ってきたものだ。
【神の鳥】
・神の鳥とは、ずっと昔、地底に数多く生息していた鳥である。神の鳥には速く走る、MPを回復する、空を飛ぶ、荷物をお腹の中に貯める、という4つの能力があった。現在、地底で生息している神の鳥は、ドワーフの城にいる1匹だけである。本来持っている4つの能力のうち、3つが退化し、アイテムを預かる能力だけが残ったものだ。もともと神の鳥は地底の生物だったが、アガルトが地上へ乗ってきた1匹が繁殖し、地上に住みついてしまった。それが“チョコボ”である。しかし能力は分断され、現在ではそれぞれの能力を活かした4つの種類がある。
・なぜ、地底の神の鳥は数が激減したのか。その件について、トロイアにあるチョコボ保育園の園長は次のように述べた。「約500年前、地底で地殻変動が起きました。そのせいで気温が急上昇し、彼らにとって住みにくくなったのです。その点、地上は気温も安定し、ギサールの野菜も豊富なため、繁殖したのでしょう」
【ラリホー&ハイホー】
―――なぜドワーフたちの口ぐせは、いつも「ラリホー」「ハイホー」なんですか?
・スクウェアによると、「ラリホー」は、なつかしいアニメ“スーパースリー”の「ラリホー、ラリホー、ラリルレロ」から。「ハイホー」は“白雪姫”の小人が歌う、「ハイホー、ハイホー」からきているそうだ。
【コリオ天文台】
・アガルトの村に住んでいる天文学者、コリオ・ギュスターヴ(40)が開いた天文台である。ギュスターヴ家は、代々老舗の道具屋として名をはせてきたが、子供のころから星に興味を持っていたコリオは全財産を投げ売って天文台を建ててしまったのだ。それ以来、彼は毎日星を観測している。彼の著書に『月の満ち欠けと人生の歴史』、『星座の名前、その由来』、『夜空のロマンチシズム』があり、いずれもベストセラーだ。
・全長10メートルの巨大な望遠鏡がある。世界で唯一の天文台だ。
以上《ファミコン通信第6巻29号(通号150号)p105》より抜粋。
【ドワーフの色】
―――ドワーフってどうして黒いの? なんか理由があるんだったら教えて!
スクウェア:「ドワーフは地底で生活しているため、明るいところは苦手なんです。つまり地上でもまぶしくないように……。大リーガーの目の下が黒いのと同じですね」
以上《ファミコン通信第6巻25号(通号146号)p88》より抜粋。
【地底の明るさ】
―――地下の世界が明るいのはナゼ? 太陽の光は入らないはずなのに……。
スクウェア:「マグマの照り返しのせいで明るいのです。地底にも太陽がある。マグマという名の太陽が……」
以上《ファミコン通信第6巻25号(通号146号)p97》より抜粋。
――――――――――――――
アガルトの村の住人が何故ドワーフの血を引いているのか、(公式か非公式かは別として)これで明らかとなりました。ところで、個人的にはシドもドワーフの血を引いているとしか思えないのですが……(笑)
ラリホーの出所については初耳です。DQの呪文ではなかったんですね(笑)
情報提供者:アラズラムさん |