【第１５５話】

一体化への反対

竜の女王から世界の成り立ちを教えてもらっている私。

私たち人間ではとても思いつかない。

そんな話が、天界の議論でされていたんだ。

「しかし、ゾーマは３界の一体化を反対しました。

　魔界での圧倒的な力により選ばれた彼ですが

　自己の意識も強く、ういている存在でもありました。

　そのときの彼の提案は

　３界の一体化は夢物語である、

　それよりは各界の指導者を一人にさだめ、

　各界を自立、競争させることで

　自分たちの意識・力を強く高めることにより、

　真の平和の世界をつくる、

　そう言っていました」

それも・・・・・・・・・・良いこと・・・・・・・・・だと思う・・・・・・・・・・・・

確かに今の世の中、強力なリーダーシップをとる力が

なくなりかけているような気がする。

そこで・・・・・・・・・・・ミリーの時に話したように

お互いに干渉しあって自己の力を強めていく・・・・・・

いい話だと思う・・・・・・・・・・・・

ゾーマの意見に賛成するのは癪であるが、

賛同せざるを得ない。

「だけれど、それは、詭弁だった！

　一体化されてしまうと、天界の力が加わり、その力はより巨大になり、

　ゾーマの力では３界を征服することができなくなるから！

　３界を独立させることで魔界で、力をたくわえ

　まずは地上界を征服、その力を使って、天界も征服する、

　それが彼の目的だった！」

第１５６話　裏切

前ページ：第１５４話　「３つの世界」に戻ります

目次に戻ります

ドラゴンクエスト 小説 パステル・ミディリンのTopに戻ります