【第192話】

砂漠の街ドムドーラ



王様と話した私は、一度宿に戻り、装備をととのえ、

旅の支度をすることになった。

 

まだ、アレフガルドでは、大した戦闘を行っていないが、

これから想像を絶する戦いになるだろう。

 

背中には、アリアハンの王様からもらった、両手持ちのバスタードソードを、

それに、腰には、稲妻の剣を携える。

しかし、剣もずいぶん、多くなってきた。

他にも草薙の剣や誘惑の剣もある。

 

刃の鎧は、バラモス戦で、刃をおられ、使い物にならなくなったので、

ランシールで手に入れた大地の鎧を身につけている。

 

使わない武器をラダトームのお城の武器庫に預かってもらおう。



「チェルトさん、ここの武器庫をお使いください。

 ここは、以前、王者の剣がまつられてきたところなのです。

 王者の剣が、大魔王に奪われて以来、ここの武器庫を

 さらに頑丈にし、強化しました。

 なので、どんなものでも、侵入をさせることはありません!」

 

お城に再度、きた私は、王様に会う前に、

武器庫の元気な兵士さんに事情を話すと、快く、ひきうけてくれた。

 

「ありがとう」

 

誘惑の剣を人の手にあずけるのは不安があったのだが、

それだけ頑丈な武器庫なら、安心だろう。

それに草薙の剣もあずける。

 

両手持ちのバスタードソードと、片手持ちで、魔法を帯びている稲妻の剣はもっていくことにする。

 

鎧は、大地の鎧があるから、いいにしても、

盾が古びてきたな・・・・

 

「あの、兵士さん、そろそろ、盾を買い換えたいと思うんだけれど、

 この辺で、いい盾を売っている店はないかしら?」

 

伝説の防具があればそれに越したことはないが、

防具を手に入れるだけでも、簡単にはいかないだろう。

 

それまでに、使える盾が、あれば、今のうちに買い換えておきたい。

 

「そうですね・・・・・・

 であれば、ドムドーラに行かれてみてはどうでしょう?」

 

「ドムドーラ?」

 

「はい、ラダトームから、南に進んでいくと、

 砂漠の街ドムドーラがあります。

 そこには、魔法を帯びた盾が売られているそうです」

 



第193話 力の盾

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