田舎者
ランシールは消え去り草の名産地でここの大陸でしか取れないの。
消え去り草は体に振り掛けると姿が消えるという、珍しい草で
つい、ものめずらしさで買ってしまった。
この草が、後で役に立つことになるとは思いもよらなかったわ。
実は、この草を買った後、エジンベアという、ノアニールの町に結構近い
お城に行ったの。そこでね・・・・・・
おまえのような田舎者くるところではない。帰れ!」
「何よ!初対面でそんな言い方ないじゃない。あんたこそ、その趣味の悪い鎧着てるんじゃないわよ。
アリアハンではそんなカッコ悪い人いないわ。」
「なんだとぉ!貴様!この鎧を馬鹿にするということは、
この国をけなしているのと同じだぞ!」
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と、あとはこのように売り言葉に買い言葉。
エジンベアのお城の門前で、一悶着起こしちゃったのよ・・・・・・
今考えてみると、少し言い過ぎたかなとも思うけれど
いきなり、田舎者はないわよねぇ。
でも、どうしてもお城の中を見てみたかったので、ここでさっき買った
消え去りそうを使って忍び込んでしまったのだ。
田舎者だからとて、余は心が広い王じゃ。気にしないぞ」
(うぅーーここは我慢、我慢・・・・)
「あ、ありがとうございます」(引きつった笑顔で)
「さて、田舎者よ。ここでクイズでもしてみないか?」 「く、クイズですか?」(さらに引きつる)
「そうじゃ、田舎者。この城に地下に、3つの岩がある。
その岩をうまく床の模様まで運んで乗せるのじゃ。
そうすれば、このエジンベアの宝をそちに与えよう、田舎者。
どうじゃ、やってみるか?田舎者?」
「散々人のことを馬鹿にして。相手が王様じゃなかったら、
ビンタの一発でもしてやたったわ!」
チェルトは、怒りをあらわにしながら、岩を模様まで押していった。
そして、渇きの壷を手に入れた。
ひょうんなことから、全滅してしまってエジンベアに強制送還されたとき
何という田舎者じゃ!(実話)
そりゃ、ねえよ。
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