この世で最も激しい炎
そこは、底が見えないほど、奥深く不気味だ。
私はさらに地下に進むため、体中の魔法力をかきあつめ
降下しようとする。
そのとき・・・・・
これは・・・・・ドラゴン?
赤色のドラゴンなんて見たことがない・・・・
そのドラゴンは肉肌を露出したピンク色と
血のような赤を混ぜ合わせた容姿をもつドラゴンだった。
もしや・・・・・
昔、本で読んだことがある。
いにしえの時代に存在していたと言われている
赤色のドラゴン。
サラマンダーという最強のドラゴンを。
私はあれはてっきりおとぎ話だと思っていた。
今まで実際に遭遇したという話はないのだ。
しかし、アレフガルドなら別かもしれない。
今、目の前にいるのは、間違いなサラマンダーだ。
サラマンダーが私のことをにらむ。
サラマンダーの激しい炎は
この世のすべてのものを溶かすと言われている。
直撃をうけたら、命はないだろう。
その言葉を思い出したとき、同時にサラマンダーが
激しい炎をはいた。
とっさにかわす。
しかし、その余波が私を襲い、ふっとばされる。
うめき声もでない。
なんて炎だ・・・・・
今までの魔物の比ではない。
やまたのおろちや、先ほど戦った魔物も強いが
炎の質が違う。
サラマンダーは余裕があるかのように
私にじりじりとせまる。
私は稲妻の剣と力の盾をかまえて、あとずさる。
そして、サラマンダーが再度激しい炎のブレスをあびせかけた。
かわそうにもその炎は巨大でとてもかわせない。
私は力の盾をかまえてふせぐが
力の盾がとけていっている。
ダメだ・・・・もう持ちこたえられない・・・・・
こうなったら・・・
私は意を決して魔王の爪あとに身を投げた。
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