宴
サマンオサのラーク王を解放する。
街には、今までの偽り物の王の噂がたちまち広がった。
英雄として、サマンオサの宴に招かれ、 着慣れないドレスを着る。
はずかしい・・・・・・・
「どう言う意味ですかぁ?」
「冗談じゃ、冗談じゃ。うん。似合うぞ」
「ありがとうございます・・・・・・・」
「ん?どうした?」
「かかとが・・・・・・・痛くて・・・・・・・」
「ははは!確かに、はき慣れないだろう」
「それにドレスなんて初めて着るもので・・・・・・」
「アリアハンでは着なかったのか?」
「ええ。しかも、こんなにきれいなドレスは見るのも初めてです」
「そうか・・・・・・それは、よかった」
「でも、すごくうれしいです!」
私だって、女の子だもん。
おしゃれくらいしたい年頃なのよ。
「それはな・・・・・・・・・
わしの妻のドレスなんじゃ」
「お、お后様の・・・・・・・・ですか?」
「うむ」
でも、お后様がここにいないということは・・・・・・
「・・・・・・・おぬしは、すぐに顔に出るのぉ。
そうじゃ。妻は魔王軍との戦いでな・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「いやいや、暗い話はよそう。
今日は、非常にめでたい日じゃ。
思う存分食べ、思う存分飲んでくれ!」
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