【第47話】


ボストロールを倒した私は、牢屋に閉じこめられていた

サマンオサのラーク王を解放する。

街には、今までの偽り物の王の噂がたちまち広がった。

英雄として、サマンオサの宴に招かれ、 着慣れないドレスを着る。

はずかしい・・・・・・・


「ほぉ、馬子にも衣装とはこのことじゃな」

「どう言う意味ですかぁ?」

「冗談じゃ、冗談じゃ。うん。似合うぞ」

「ありがとうございます・・・・・・・」

「ん?どうした?」

「かかとが・・・・・・・痛くて・・・・・・・」

「ははは!確かに、はき慣れないだろう」

「それにドレスなんて初めて着るもので・・・・・・」

「アリアハンでは着なかったのか?」

「ええ。しかも、こんなにきれいなドレスは見るのも初めてです」

「そうか・・・・・・それは、よかった」

「でも、すごくうれしいです!」

私だって、女の子だもん。

おしゃれくらいしたい年頃なのよ。

「それはな・・・・・・・・・

 わしの妻のドレスなんじゃ」

「お、お后様の・・・・・・・・ですか?」

「うむ」

でも、お后様がここにいないということは・・・・・・

「・・・・・・・おぬしは、すぐに顔に出るのぉ。

 そうじゃ。妻は魔王軍との戦いでな・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

「いやいや、暗い話はよそう。

 今日は、非常にめでたい日じゃ。

 思う存分食べ、思う存分飲んでくれ!」


第48話 変化の杖

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