【番外編:第1話】

眠れない夜


窓から外を眺めている。

外は、冷たい雨が・・・・・・

明日は晴れるだろうか・・・・・

 

私の名前は、チェルト・フレイユ。

 

明日は旅立たなければいけない。

魔王バラモスを倒すために。

父の無念を晴らすために。

ずっと前からの希望だった。

 

しかし、子供だった私は、旅を許してもらえず、

18歳になったら旅を出ることをようやく許してもらえた。

 

明日は私の誕生日。

そして、王様に謁見して、正式に王様から

魔王バラモスを討伐する命をうけるのだ。

そのため、剣の修行をした。

嫌いな魔法の勉強をした。

認めてもらえるよう強くなった。

 

・・・・・・・・・・・・・・外はまだ、雨が降っている。

ふぅ・・・・・

 


「チェルト・・・・まだ起きてるの?」


ドアの外から、お母さんの声が聞こえた。


「うん・・・・」


「早く寝なさい・・・・

 明日は早いんだから・・・・」


「うん・・・・・もう寝る・・・・」


「・・・・・・・・・・

 チェルト・・・・やっぱり今回の旅に出るのは辞め・・・・」


「お母さん。

 約束でしょ?

 私は今まで何年も何年も我慢をしたわ。

 そして、18歳までに、王様を納得するほどの腕を身につければ

 旅を許可する、

 それが、王様とお母さんが出した条件だったでしょ?

 だから、私は・・・・・・・いくわ」


この旅に一番反対したのは、お母さんだった。

当然だ。

一人娘が旅にでるのだから。

母さんの気持ちは・・・・わかる。

でも・・・・私は決めたんだ。

母さんは、何もいわず、ドアのそばから

去っていく音が消えていった。

ごめんね、お母さん・・・・・

もっと優しい言い方をすればよかったと、後悔した。

そういえば・・・・・

明日は、私の誕生日であり・・・・

・・・・・あの人の・・・・・・・・・


このあとのストーリー

番外編はミディリン雑談掲示板で経験値を稼いでレベル50に達して

エンディングでお楽しみください(笑)


 

トップページに戻ります!