九月二十二日

大きな湖を越えたところで夜になった。後はここから南へ行けばいい。
ここの標高は高く、ずっとむこうに海を見下ろす事ができる。
もう大陸横断だ。思ったより早かった。
九月二十三日

ルラムーン草をみつけて、その場でキャンプをしている。本当にベネットじいさ んの言った通り、夜になると光っていた。こんな物もあるんだなあ。
キメラの翼を用意するのを忘れていた。頑張って帰らなくては。
九月二十四日

湖を越えた。信じられないほど大きな滝を見ている。きれいだ。
九月二十六日

昨夜ルラフェンに着いて、それから酒場で一晩明かしてしまったらしい。ルラム ーン草を手に入れたというと、「おーぅ青年、飲め飲め」なんてすすめられてし まった。
これを書いているのは朝。そう気分は悪くない。宿屋に戻ってからベネットさん のところへ行く。






今日はオラクルベリーで休む。

ベネットさんの実験は成功だった。早速ラインハットまで戻ることができた。移 動する感じは、ちょうどキメラの翼と似ているけれど、行き先をじぶんで選べる というのが便利だ。
これが古代の呪文だというのもすごいと思う。ベネットさんは早速次の呪文の研 究に取り掛かっている。これは期待できるかもしれない。

ラインハットではいい情報を手に入れた。デール王によれば、サラボナという町 に勇者の盾があるらしい。これは有力な手がかりだ。
また、大臣が旅人の地図の情報をくれたので、さっき買ってきた。なかなか使え そうだ。



ヘンリーに会った。マリアさんと出会ってほんのわずかのスピード結婚だ。すっ かり新婚気分でしあわせそうだった。それはいいけれど、僕にまで結婚を勧めよ うとしてくるのには閉口した。確かに、正直うらやましい気はする。ただ、




やめた。今日はここまで。


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