一月七日

ネッドの宿屋についた。モンスターが凶暴化して、山越えはかなり危険になって いるらしい。装備はととのえたものの、やんわりと引き止められた。

でも、ビアンカは山奥の村にずっと住んでいたし、僕も小さい頃はサンタローズ にいたから、山はあまり不安の種にはならない。
それよりも、最近ビアンカの調子が悪いようだ。ピエールが、戦闘の連繋がうまくいかないと文句をいっている。
海、砂漠、海、山と環境の変化が激しかったから疲れているのかもしれない。な るべく馬車に入れておこう。

一月八日

山道はかなり険しいけれど、ところどころしっかり道を作り直してあるので、ど うにか馬車を連れて行ける。
二、三人とすれ違う。この山の上には村があると聞いた。昔は旅人相手に商売し ていたらしいが、客が少なくなってからは自分たちで山脈をつないでいるという。
一月十日

道に迷ったところで宿を見つけた。おばあさんが一人で住んでいて、泊めてくれ ることになった。はっきりいってあまり雰囲気は良くない。ビアンカは気味が悪 いとまでいっている。道順は聞き出したので、あしたは早く出よう。
一月十一日

洞窟に突入した。大きめのたき火をたいてキャンプを張っている。昨日の話で盛 り上がった。おばあさんには申し訳ないけれど、まるっきり怪談話そのままの展 開に、あの時はビアンカは泣かんばかりだった。結局誤解を解いたわけだけれど も、いまだに話の種になっている。


やっぱりビアンカは体調が悪い。ピエールによると、僕に隠れて吐くこともある ようだ。
チゾットでしばらく休もう。


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