HPを作成したときに、デザインであまり凝ったページを作ってしまうと
後で更新が大変だということがあります。
更新情報を多く掲載できなかったり
コンテンツが増えたときに容易に増やすことができなかったりして
頭を悩ませてしまう方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、たとえデザインがこっていたりしても、
最初から、メンテナンス、変更のことも頭に入れてデザインを作ったりしておけば、
メンテナンスの作業を最低限の手間で行うことができます。
そこで、今回は、どうやったらHPのメンテナンスが楽かというのを考えていきましょう。
第11話で、「テンプレートファイル」を作成しようという回があったかと思います。
テンプレートファイルとは「雛型となるファイル」のことでしたよね。
ページをつくる際に、どのページもレイアウトが違っていたらおかしいので
統一した雛形(基準)のレイアウトを作り、そのファイルを複製して、テキストを流し込んだり、
画像を張り付けたりすることで、同じレイアウトのHPが、手軽につくれるという話でした。
例えば、あとで全部のページに、
あるボタンを追加したいなんていうことがあった場合、
それを一ページずつ追加するのは大変です。
そんなときに、Drameweaverなどのテンプレート機能を利用する
という話を第11話で少ししました。
テンプレートファイルを書き換えると、そのテンプレートファイルを使っている
他のHTMLが自動的に書き換わるので、
複数のページを、1回の書き換えで反映することができるのです。
これは、メンテナンスの例の1つですが、Dreamweaverを使ってない方でも、
フリーのソフトなどを使っても、ある程度、可能です。
「一括置換」と呼ばれる方法で、
例えば、[dq3]というフォルダに、dq3_1.htm、dq3_2.htm~dq3_10.htm
という10個のファイルがあるとします。
これらのファイルに、戻るボタンを付け加えたいとしますが、
1つ1つ書き換えるのは大変ですよね。
このとき、
「HTMLで共通で使っている文字列を検索して置換」するのです。
例えば、一番終わりに、「トップページに戻る」なんていうリンクをすべてのページにつけたいとき、
HTMLの構成として、
<html>
<head>
<title>ドラクエ3</title>
</head>
<body bgcolor="white">
●コンテンツの内容●
</body>
</html>
という構成になっていますよね。
各ページ、必ず共通で使われているので、
例えば、
</body>
という文字列を
<a href="index.htm">トップページに戻る</a><BR></body>
のように、全ページ(dq3_1.htm、dq3_2.htm~dq3_10.htm)置換させるのです。
そうすると、この一回の作業で、全部のページに
トップページに戻るというリンクがつけられますよね。
もし、トップページに戻るというイメージを貼り付けたいと思ったら、
<a href="index.htm"><img src="modoru.jpg"
alt="トップページに戻る" border="0"></a><BR></body>
のように、置換すれば、全ページに戻るのボタンがつくわけです。
一括置換ソフトは、いろいろなものがあるかと思いますが
フリーソフトとしてはDevasなどを私は好んで使っております。
これはフォルダの文字列を検索して、一括置換するフリーソフトです。
では、HTMLの一番終端ではなく、途中の文字列に
あるボタンをつけたい場合はどうするの?
</body>のように一番最後を検索できないし、
各ページの内容が違うから、一括置換できないじゃない、ということもあるかと思います。
そういうときに、サイトを作成するときに
皆さんがどういうふうに、サイトを今まで制作したかということが関わってきます。
テンプレートファイル(雛形ファイル)を用いて、
各ページをHTML作成した場合、
ある程度、全部のページに共通のHTMLがあるはずです。
この「共通のHTML」を探すことが、メンテナンスを
楽にするかというポイントになってきます。
その共通のHTMLを検索させて、一括置換をすれば、
テンプレートファイルを一括置換するだけで
一度の作業で、すべてのページに反映されるんですね。
もし、皆さんが、共通性の取れていないHTMLを作成してしまった場合に
関しては、これは仕方ありません。
1ページずつ、手作業で直すしかありません。
サイト作成をするとき、テンプレートファイルを使って統一性をとらせるというのは、
ただレイアウトがそろったものを作成するというだけでなく、
後に、メンテナンスをするときのしやすさも考慮してのことなのですね。
テンプレートファイルの作成の意味と、
メンテナンスを効率よくする一例を今回は挙げました。
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