眠りの町「ノアニール」
行くことにした。何か、お父さんの手がかりがつかめるかもしれない。
とも思ったんだけれど、それじゃ読者の皆さんも許さないだろうし、
それに、結構ロマンチックで好きだから、やることにしました。
こんな光景を見たのは、初めてだった。
町の人が、ところかまわず、ただ眠っている。
不気味なほど静かで、鳥のさえずりさえも聞こえない。
もしかしたら、これもバラモスの呪いなの?
私は、不安な気持ちを押さえつつ、町の隅々まで調べることにした。
「ん?あそこから、光が漏れている。
もしかして、誰か起きている人がいるの?」
この人の話だと、西の森深くに住んでいる、エルフの女王様が一生
目覚めることのない、呪いをかけたらしい。理由は分からないけれど。
「なぜ、そんなことをしたのかしら?」
このまま、ほうっていくわけにはいかないので、
私はその女王様に会いに行くことにした。
あなたにこの気持ちが分かりますか?」
「いいえ、わかりませんわ。(女王様の前なので一応女の子らしく)人間には、人間のよいところがあります。それを、種族が違うと
いうだけで、愛し合っている男女を引き離してよいのでしょうか?」
「人間は、争いを好みます。その様な者との恋を許すわけがないでしょう?」 「すべての人がそういう訳ではありませんわ。」
「あなたは、まだ本当の恋をしたことがないから言えるんですわ。」
切れた
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