カルロスとサブリナ
お母さんのこと、思い出しちゃった・・・・・
早く帰りたい・・・・・・
「あの・・・・・・・すいません・・・・・・・・」
突然、後ろから呼び止められた。
「は、はい?」
「もしかして・・・・・勇者チェルト様では・・・・・・・・」
わぁ・・・・・・・きれいな人・・・・・・・・
思わず、見とれてしまった。
「あ、あの・・・・・・ですから・・・・・・チェルト様ですよね・・・・・」
「え?・・・・・・あ、はい、そうです」
ありがとうございます!
うっうっうっ・・・・・・・」
「やっぱり! あ、ありがとうございます!
と言った後、いきなり、手を握られて、泣かれてしまった。
え?
えぇ?
何なの、この人!?
急に泣かないでよぉ・・・・・
「そ、その・・・・・・どうしたんですか・・・・・・・」
私がおたおたしていると、
チェルト様にお会いできたのが本当に嬉しくて・・・・・・」
「す、すいません・・・・・・・くすん・・・・・・・・
「はぁ・・・・・・・・」
私が曖昧な返事をすると、また泣き出してしまった。
どうしよう・・・・・・・・
「あの・・・・・・・これ使ってください」
といって、ハンカチを差し出す。
「ありがとうございます・・・・・・」
とりあえず、泣きやむのを待つことにした。
今、私はこの女性の家にいる。
そして、こっちが・・・・・・私の夫のカルロスです」
「申し遅れました、私はサブリナと言います。
「お会いできて大変嬉しいです、チェルト様」
「チェルトでいいです・・・・・・」
様をつけられるのは、どうも性に合わない・・・・・
彼女・・・サブリナの家には、
女性だけが使うことができる秘剣がまつられています。
その秘剣の力を手に入れようと魔王バラモスは、
我々を動物の姿に変えたのです・・・・・・」
「チェルト・・・・・・様
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