【第116話】

複雑な思い


誘惑の剣をもっていたために、多くの人が犠牲になり

サブリナさんの母親は殺されてしまった・・・・

彼女たちもバラモスの呪いにかけられ・・・・・



彼女から誘惑の剣を譲り受け、宿に帰っているところだ。


この剣を、私が持っていれば・・・・・・

間違えは起こるはずがない・・・・・・

また、仮に私が使ったとしても、チェルトさんの治める国なら・・・・

・・・・・・平和だから・・・・・・

ということで・・・・・剣をもらうことになったのだが・・・・


わたしは、世界を支配をしようなんてこれっぽっちも考えていない。

剣をもらうのも相当ためらった。


でも、少なくとも、この剣を私が持っていれば、

彼女たちに被害が行くことは二度とないはず・・・・

そう思って、引き取ることにした。


わたしがやまたのおろちを倒したおかげで

彼女たちの命が救われた・・・・

そのことをたいそう、感謝されたが、

素直に喜べるものではない。


結果として、やまたのおろちをタイミング良く倒したから、

彼女たちの命は救われたが、

彼女の母親や、そこにいた人たちの命が帰ってくるわけではない。


もちろん、彼女たちが助かったことは良かった・・・・でも・・・・・

なんだか・・・・・・よく・・・・・・・わからないや・・・・・・・

頭の中がごちゃごちゃしている・・・・・・

今日はもう・・・・・・・・宿に帰って寝よう・・・・・・


第117話 ひとりぼっちの私

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