素直な顔
あんなに恥ずかしい思いして
(別にあの格好しなくても良かったんだけれど)
苦労して、金の冠取りに行ったのに、偽物だったなんて・・・・
そんな、余計なやっかいごと、押しつけないでよぉ。
まぁ、こっちもすっかり忘れていたから、
あまり、怒れない立場だけれど・・・
ちょっとふてくされてしまった私。
「これ、そんなにふてくされるでない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
だってぇ~~
「ところで、チェルト、これから、お主はどうするのじゃ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・
バラモスを退治したことを
知っているとは思うのですが、
直にアリアハン王に伝えておきたいと思います」
ちょっとゆっくりしていかんかい。
ロマリアでも、バラモス退治記念で、国総出で
祝うのでなぁ。
その宴にお主も出席して欲しいのじゃ」
「まぁ、そうあせるでない。
う~ん・・・・・・・・
引き留めてくれるのはうれしいんだけれど
早く、家に帰りたいのよねぇ・・・・・
やはり主役がいないとのぉ~」
「どうじゃ、出てくれんか?
お母さんに早く会いたいし・・・・
「チェルトよ・・・・・・お主は、すぐに顔に出るのぉ・・・・」
「え?」
「顔が帰りたいと言っているぞ」
「・・・・・・・・・そ、そんな・・・・こと・・・・
ありませんわ・・・・・・」
と、つい言ってしまった。
おぉ~!!!そうか!!!
嫌でないのなら、宴に出てもらおうかのぉ~
ホホホ!」
「お?そうなのか?
し、しまった・・・・・
はめられた・・・・・・
「い、いや、ですから・・・・・」
「さぁ、宴じゃ、みなのもの、今宵は楽しい夜になるぞ!」
あぁ・・・・・・・・
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