隠れた趣味
気がつくところはほとんど調べ終わった。
どこにいるんだろう?
もしかして、あそこにいるなんてことは・・・・・・・
うんざりした口調でつぶやいた。
今、わたしはロマリアの城下町に一個だけある格闘技場に来ている。
人が集まるところと言うと、こんな所しかない。
ここで、王様の情報を得られるかしら・・・・・
ちなみに、格闘技場とは、モンスター同志を戦わせ、
どちらが勝つか?
を当てる、賭事をするところ。
わたしは、賭事は好きでないので
(お金自信、あまり欲しいとも思わないし)
まったく知らない世界なんだけれど
わたしが、ここで賭事をするわけでないし、情報を集めるだけだから・・・・
その辺の人に声をかけてみようと思ったとき、
格闘技場の観客席で、やたらと興奮している初老のおじさんが目についた。
どうやら、何回も賭に成功して、大儲けしているようだ。
・・・・・・・・ん?
もしかして、あの姿は!?
おぉ~チェルトか!
こんなところで会うとは奇遇だのぉ~」
「ん?
「奇遇だのぉ~
じゃないですよ!
ずっと探していたんです!」
「なんじゃ、お主もやりたかったのか」
「違います!」
そんなこと、いっていないじゃない!
この王様のペースに巻き込まれてはダメだ。
「王様、わたしは女王になりたいとは思っていないです!」
「しかし、あの宴で言ったではないか」
「あ、あれは・・・・その冗談で言っただけで・・・・・
で、でも・・・・・・本当に王位を渡すなんて、思いもしなかったです!」
「お主は愚痴が多いのぉ~」
「だから、違います・・・・・・」
もう半べそ状態だ。
要するに、王位をつぎたくないというのじゃな」
「わかった、わかった。
「・・・・・・はい・・・・・・」
そ・こ・で・じゃ!」
「しかし、お主も言ったことに責任を持たなければいかん。
ま、また・・・・・この王様・・・・
何かたくらんでいるでしょ・・・・・
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