【第136話】

報告


今日はお城に行く日。

昨日、寝るの遅かったから、起きたのは昼近くだった。

急いで身支度をして、お城に行くことにした。

王様へ正式にバラモスを倒したことを伝えるためだ。

一度、家に戻ったことはあるが、アリアハン城に戻ってきたのは約1年ぶり。

古めかしいお城の様子もまったくかわってない。

さすがにアリアハンの人は、私の顔を知っているので

城門についたら、すぐに通してくれた。


「よくぞ・・・・・・・・・戻ってきた・・・・・・

 そして、よくぞ・・・・・・・・・バラモスを倒した!」

 

王様も興奮している。

 

「オルテガもさぞ、喜んでいることじゃろう」

 

王様に、バラモス退治の報告と

今まであったことを手短に話した。

 

「ありがとうございます・・・・・・

 私も父の敵を討てて、良かったです。

 でも、それよりも・・・・・・・・・敵を討ったと言うよりは・・・・・・

 この世の中が平和になったこと、

 父の望んだことをかなえることができて、そっちのほうがうれしいです」

 

「そうじゃな。

 オルテガは誰よりも平和を愛しておった。

 きっと、お主がかなえたことで、うかばれるじゃろうて・・・・」


「はい・・・・・・・・・」

 

「 おぉっと、せっかくのめでたい話なのに

 暗い話になってしもうた。

 すまんのう・・・・・・・」

 

「いえ・・・・・・・・」

 

「さて、お主は、これからどうするのじゃ?」

 

「まだ・・・・・・・何をするかは決めていないのですが・・・・・

 ・・・・・・・・しばらくは、母の近くにいようとおもいます。

 やはり、母にはずっと心配をかけっぱなしでしたので」

 

「うむ、親孝行をするのもよかろう。

 母親は大事にするんじゃぞ」

 そうじゃ、今宵、お主のために宴を開くので、たっぷりと楽しむがよい。

 ドレスも用意させておる」

 

「はい、ありがとうございます」


第137話 ハプニング?

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