【第152話】

山脈に囲まれた城


山岳地帯を越えたところにそびえ立つ、城。

とても人が入れるところではない。

ここには、きっと何かがある・・・・・・・・


城に入ると、城門には、見たことのない種族が門兵としてたっていた。

魔物の城だったら、忍び込もうと思ったんだけれど、

その種族は、人に似ている・・・・・

私は、正面から堂々と訪れることにした。

 

私がその門兵に話しかけようと思ったら、

逆に話しかけられた。

 

「竜の女王様がお待ちだ。こっちにこい」

 

・・・・・・・なによぉ~~

初対面なのに、実にぶっきらぼうである。

とはいえ、私はここでは、赤の他人なわけだし、

ここで騒動を起こすのもいいとは思えないので

素直についていくことにした。

 

それに、どうやら、私が来るのをわかっていたみたい。

これが、天のお導きというものかしら?

 

そういえば、この門兵、おとぎ話の本でみたことがある・・・

確か、ホビット族っていうんだ。

実際に存在する種族だったのね・・・・

 

そんなことを考えていたら、

 

「ここでまっていろ」

 

と、また、ぶっきらぼうに、そのホビットさんがおっしゃった。

 

私のことを快くおもっていないのか、

それとも、もともとそういう種族なのか、わからないけれど。

 

客間に通らされた私は、ここで待っていることにした。

これから、何が起きるかわからない。

ただ・・・・・・・・ここで、何かを教えてくれる・・・・・・

そんな気がした。

 

それにしても竜の女王って、どんな方だろう。

もしかして・・・・・・

私の頭の中では、すごいものを想像してしまった。


第153話 竜の女王

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