置いていくんじゃ!
1年前にスー族の住民の一人がこの村の生活に耐えられなく、
自分の町を作ると行って遥か東に旅立った人がいたみたい。
しかし、ここのところ音沙汰がないのでぜひ様子を見てきて欲しいと
言うことだ。
そのお礼といってはなんだけれど村長さんの家に伝わる家宝の
いかづちの杖を頂いた。
あまりつかわないんだよねぇ。
役に立つの、守備力の高い、青カニ「ガニラス」ぐらいかなぁ・・・・・
トヘロスを使い、近いので、すぐに目的地に着いた。
町なんて無いじゃない・・・・・・・・・
それにこんな何にもないところで、この人どうやって生活しているのかしら。
まぁ、なにはともあれ、このご老人に話しかけることにした。
「あのぉ、スー族の方ですよね」
そこにいるのは、商人じゃないくわぁ!」
「うおおぉ!
(きゃっ!お、おっきいな声ね。びっくりしたぁ。
それにしてもこの人、私の話、聞いてる?)
「え?わたし?」
「ちっこいのは、よけいよぉー」 ムーンはいつものやんわりとした口調で答えた。
それにしてもご老人はムーンを人目で商人と見破ったみたい。
ふーん、なぜ、わかるのかなぁ?
商人独特のオーラとか出ているのかしら?
あ、そんなこと考えている場合じゃないわ。
「あの、スーの村長さんから様子を見てくれるように
頼まれたんですけれど、みなさん心配してますよ」
この商人をおいていっておくれ!」
「一生のお願いじゃぁ!!
「あのですね、全然、話がかみ合ってないと思うんですけど・・・・・」
この子をおいていっておくれ!!!」
(だめだ・・・・・・・・・・)
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