サマンオサ
父さんと名前を二分するほど有名な戦士だ。
サイモンは父さんと一緒にバラモスを倒しに行くはずだった。
しかし、彼は父さんとの約束の場所には現れなかった。
その原因を調べるため、私は勇者サイモンの故郷を訪れることにした。
街にはいると、大勢の人が集まっているのが目に付いた。
近づいてみると何をしているかすぐわかった。
みんな喪服を着ているのだ・・・・・
「・・・・・・・すぐに立ち去った方が良さそうね」
わたしはサイモンさんの家を探すため、街の中心街で情報を集めよう
としたのだが、気になる言葉を耳にした。
「う、う・・・・何で、あんたがこんなめにあうの・・・・う、う・・・」
確か、サマンオサの王様は皆に好かれていて、温厚な方だと
聞いていたのだけれど。
まるで人が変わったみてぇだ!」
「税金だって、去年の3倍だ。そんなことあるか!
とりあえず、王様に謁見しなければ。
「でも、その前に汚れた体を何とかしないとね。
この格好じゃ、きっと会ってくれないわ」
私の服装は、数々の戦いでぼろぼろになってあちこち穴だらけだ。
新しいシャツを買い、この日は宿をとり、明日王様に謁見することにした。
夜まで少し時間があるのでので、武器屋でも見てこよっと。
「お客さん、最近、サマンオサでは、物価が高いんですよ」 「だからって、20000は高すぎよぉ!」
手にしっくりした武器を見つけたんで、買おうと思ったんだけれど、
このいかにもいやらしいという感じのおじさん、
すごい値段をふっかけてきたの。
よその国ではうっていない、一級品ですからねぇ、お客さん」
「この武器をなめてもらっては困りますよ、なんといっても
「いい買い物だと思いますよ」 「・・・・・・・・・・・」
「どうですかぁ?」
「・・・・ないでよ・・・・」
「え?」
「女だからって、なめないでよぉぉ!」バン!
「ひっ!」
「そ、そんなに怒らなくても、お客さん」
「い、い、い、い、い15000ですぅ」
「・・・・・・・・・」
「い、13000ですぅ」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・11000です・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
消費税込みで9800ゴールド!
これで、どうだぁ!」
「わ、わかりましたぁ、
ゾンビキラー、 ドラゴンシールド、 高かったけれど、買いましたよ。
(実際は商人の町でドラゴンキラーが売られることになるけれど)
今まで、ずっとバハラタで買った鉄の斧と魔法の盾だったからね。
一気に強くなった気がしまずぜ。
ボストロール、
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