【第39話】

隠された秘密


やまたのおろちが作った空間を通って、後を追うことにした。

あいつは、バラモスの配下だ。

むごいようだが、とどめを刺さないと、きっとまた暴れるだろう。


「ここは・・・・・・・・・・どこ?」

どうやら、どっかの屋敷に瞬間移動してきたようだ。

何となく見覚えがあるのだが、夜のためかよく見えない。

ん?


「はぁ・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・」


何処からか、荒い息づかいが聞こえてきた。

誰!?

声のした方に忍び足で近づく。


「卑弥呼・・・・・・・・・様」


なんと、卑弥呼様が当たり血だらけで横たわっていた。

そうか、ここは、ジパングの卑弥呼様の屋敷だ!

と、いうことは・・・・・・・・・・・・

この血だらけの卑弥呼様、いや、卑弥呼は・・・・・・・


”そうだ、察しの通りだ”


直接、卑弥呼が脳裏に語りかけてきた。


”私がやまたのおろちだ”


「あなたが・・・・・・・いや、おまえが生け贄を要求していたわけね」


”そうだ”


「・・・・・・・・・ひどい」


"人間若い女の肉は私の若さを保つのに必要だからな”


「なんてことを・・・・・・・・・・・許せない!」


”ふん、このまま見逃してやろうとも思ったが、

 そうもいかなくなったようだな!”


「お前は、この私が倒す!」


”さっきは、不覚をとったが、今度はそのようにはいかんぞ!”


第40話 意地の一発

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