愛の想いで
あちこちに、腐った人々の屍がたくさん。
それなのに、人々は、船をこいでいる。
その瞳には何もうつっていない。
”溺れて死ぬのは苦しい・・・・・・”
”い、いやだ!死にたくねえよぉぉ!”
その部屋に入った瞬間、いろいろな思念の固まりみたいな物が
私の頭の中に入ってきた。
な、何なの・・・・・・これは・・・・・・
頭が痛い・・・・・・
い、いや!
やめてっ!!
わたしは何も悪い事していない!
なのに、なのに、何故こんな事を!
人々が苦しむ声が、死ぬ瞬間の光景が、次々と映し出される。
あぁ・・・・・・・・・
そうか、私は気を失ったんだ・・・・・・
うっ・・・・まだ、頭痛が・・・・・
よろけながら、立ち上がる。
何だったんだろう、さっきのは・・・・・・
幻・・・・・だったのか・・・・・・・
どうしよもない・・・・・・”
見えるのは、若い男女が一人ずつ。
あなたと一緒にいないくらいなら、死んだ方が・・・・・・・”
だから、死ぬなんていわないでくれ!”
その時には君をきっと・・・・・”
お、おい、は、はなせ!”
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