オリビアの呪い
今でも、私の心に住み着いている。
オリビアの自殺したという岬。
彼女の怨念が、航海する船人を迷わせると聞いた。
今、私がいるのが、その岬。
幽霊船での出来事があった私には、
ここに来ることで彼女の気持ちが痛いほど分かった。
「オリビア!」
大きな声で、海に向かって叫ぶ。
「エリックはあなたを裏切ってなんかいないわ!」
海は荒れ狂っている。
彼女は聞いてくれている。
そう信じよう。
「オリビア!聞いて!!!」
”・・・・・・・あなたにわかるものですか・・・・・・・・”
かすかに、聞こえた。
オリビアだ・・・・・・・
「わかるわ!」
”わかるもんですか!”
今度は、はっきり。
「オリビア・・・・・・・」
愛する人を・・・・取られる痛み・・・・・失う痛み・・・・・”
”あなたなんかにわかるもんですか!
「わかるよ。オリビア・・・・・・・・・
私だって・・・・・・・・女だもん」
”・・・・・・・・・”
「私はまだ本当の恋をしたことはないわ・・・・・・
あなた達のように・・・・・・・
でも・・・・・・
私だって・・・・・・・
(お父さん・・・・・・)
私だって人を愛すると言うことは知ってる!!!」
”・・・・・・・・・”
「わたしの・・・・・・・私の気持ちをわかって・・・・・・
人を愛する気持ち・・・・・・
エリックが教えてくれた思い・・・・・・・・・
あなた達が教えてくれたんでしょ?
わかって・・・・・・・オリビア・・・・・・・・」
最後まで(エリックとオリビアが結ばれる所まで)書いても良かったんですが、
ファミコン版と変わらないような気がしまして、あえてここで終わらせました。
というのは、最近「happy end」の作品を見慣れていたせいか、
実際にはオリビアとエリックの結ばれるところを書いてみたんですが
自分の思うとおりに書けませんでした。
それと「un happy end」で終わる作品が私個人としては好きでして。
(暗い・・・・・・・・)
un happy endの作品を読むとなんか、心の中がもやもやする独特な
感じがするんですよね。そのもやもやを出したくてこのような形に致しました。
un happy endで私が読んで面白いと思った作品に
富士見ファンタジア文庫から出版されている「エクウス」という作品があり、
かなり、心に残った作品なので、ぜひ読んでみてください。
できるだけ、書くようにいたしまーす!
しかし、happy end の作品を期待していた方、申し訳ないです。
久々、まじめな物を書きました。
テドン以来でしょうか。
特に私のお気に入りは、第55話の「自問」です。
「愛」
これは、人間の永遠のテーマですよね。
私からのさりげないメッセージをみなさんに伝えたつもりです。
人や、音楽を愛することがどれほどすばらしいか、
そして、「愛」について、もっと今の人達(私も含めて)
もっとよく考える必要があるのではないか。
結構、まじめに書きました。
なにか、この文を読んで通じる物があったら、
チェルトちゃんの感想を頂いたときは、メールのレスすること多いです(^^)
次回も暗い話が続きます。
勇者サイモン、ガイアの剣、オルテガとの関係は・・・・・・・・・
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