【第78話】

手紙


完全に、かあさんにもてあそばれちゃっている私。

いやぁ、かあさんには、かなわないなぁ・・・・・・・

さらに、夜更けまで話が盛り上がった。


「それでね、ミリー、生きてたのよ!」


「えっ?

 あのミリーがかい?」


「そうなの。それでね、今は、いろいろ、訳があって、

 海賊のお頭をやっているの」


「へぇ、あのミリーがねぇ・・・・・・・・・」


私は今まであったことを、おもしろおかしく、母さんに話した。


「そこでね、ムーンって言う、女の子の商人がいたんだけれど・・・・・」


「ムーン?

 あ、そういえば、ムーンという人から、手紙が届いていたわよ。」


「えっ?ムーンから?」


「ちょっと待っててね」



拝啓

 チェルト様





 お・ひ・さぁ!

 チェルト!

 元気してたぁ?

 じつはぁ、チェルトに見せたいもんがあるんだ!

 だから、来て!

 え?

 何を見せたいかって?

 う~~~ん

 教えてあげてもいいんだけどぉ~~~

 それはぁ~~~、来てからの、お・た・の・し・み!

 じゃぁねぇ!



 おわり


「・・・・・・・・・・・・・・」


まったくぅ・・・・・・・

あの子は何を考えているのよ・・・・・・・


第79話 才能

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