【第82話】


ムーンに会えなかった私は、仕方ないので

宿を取ることにした。

その道中、変なうわさ話を聞いた。


「最近のムーンと来たら、こき扱いすぎるぜ・・・・・・」


「あぁ、安い賃金で、あれだけ働かせりゃ・・・・・・

 これじゃぁ、まるで奴隷だ!」


「しっ!

 声がでけぇよ・・・・・・

 誰かに聞かれたら、どうするんだよ・・・・・・」


どうやら、話からすると、ムーンが遠くから大勢の人を雇い、

街を作ったはいいが、無理な金額で働かせているため、

雇用者から不満があるということみたいだ。


「おい、どうする?」


「どうするって言われたってなぁ・・・・・・・・」


「逃げるか・・・・・・・・」


「逃げたって何の解決にも何ねぇだろう?」



これは、ムーンに明日、忠告した方が良さそうだな・・・・・・

私はこの場を立ち去った。


私がこの後の話を聞いていたら、よかったのだ。

しかし彼らの間でこんな話がされているとは思わなかった。


「こうなったら、革命だ・・・・・・・」


そして、この話がムーンの将来を大きくかえることとは

この時の私には知る由もなかった。


第83話 変わり果てた姿

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