【第94話】

第一の刺客


バラモス城へ忍び込んだ私。

その目の前の光景に唖然とした。

罠だとも知らずに・・・・・・


全身、燃え上がった火を消すために、鎧を脱ぎ捨て、

地面に転がった。

幸いなことに、露出しているところが、少なかったため、

火はすぐに消えた

そこへ


「マヒャド!」


という声が聞こえたので

反射的に、その場から離れた。

目の前に鋭い、氷の柱が通り過ぎる。

・・・・・・・あぶなかった・・・・・・・・


「さすが、オルテガの娘というとことか・・・・・・」


「・・・・・・やっと、現れたわね・・・・・・・」


目の前に現れた緑の衣を着た魔導師が1人。


「紹介が遅れたようですね・・・・・・

 私はバラモス様の部下、エビルマー・・・・・・

 お、おわっ!」


「うるさいっ!」


よくも、あんな景色を見せたわね!

人の心をもてあそぶ、この卑怯者!!!

逆上した私は、魔導師が前口上をしている最中に剣を振り回し、

攻撃を仕掛けてやった!


「ひ、人の話を聞け!!この卑怯者!」


「あんたなんかに

 言われたくないわ!!」


第95話 距離の違い

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