忠告
何を書こうか迷っちゃったんだけれど・・・・・
とりあえず、一番大人数で行った旅の第2章からお話しすることにした。
初めての旅については、今度の機会に書こうと思う。
前回の旅は、2人で行ったんだけれど、今回は4人という大パーティー。
しかし、考え方がみんなバラバラだから・・・・・
といっても、どういうところか・・・・・・・って言われてもピンとこないわよね。
まぁ、一番有名な物だと、「湘南の海」とか、 「江ノ電」とか、「江ノ島や鎌倉の近く」
とか言えば、わかるかしら?
ここに、朝の5時に集合にすることになっていた。
まず、私の幼友達のミリー。
DQ日記を読んでいる人なら、知っているわよね。
年も性格も同じだから、ミリーとはすごく話が合う。
今も、世間話で盛り上がっていた。
次に、私の隣でバックの上に座り、つまらなそうに頬杖をついているミディリン。
一応、私たちは未成年の集まりだから、夜にぶらついていると補導されかねない。
そこで唯一私たちの中で、二十歳を超えているミディリンを半ば強引に連れ出すことにした。
要するに、私たちの保護者という感じ。
でも、何をふてくされているのかしら?
「どうしたの?」
「・・・・・・・・別に・・・・・・・」
「ん? あっ、わかった、照れているんだ。
女の子3人に囲まれた旅なんて、そうそうないものねぇ。
この、幸せ者!」
「・・・・・・・・・・・」
「なによぉ~、その嫌そうな顔はぁ~」
「時期を考えなさいよ・・・・・お姉さん達・・・・」
「なにが?」
「この時期に寝袋で旅をするなんて自殺行為だよぉ~」
ミディリンは泣きそうな顔で、言った。
「・・て、もう今日は3月5日よ。
暖かいじゃない」
でも、まだ3月の最初だよ。この時期に野宿するのって・・・・・」
「そりゃぁ、昼間は確かに暖かいよ。
「大丈夫よぉ~
3月っていったら、だんだん桜が咲いてくる時期よ。
しかも、これから私たち、南の九州に行くんだから。
暖かいに決まっているじゃない!
もう、心配性なんだから~」
私はミディリンに有無を言わせず、一気にまくし立てた。
「で、でも・・・・・・」
「今回は寝袋まで全員買ったんだから大丈夫よ!」
そう、前回の北海道では、夏に行ったせいもあって、
寝袋なしで旅をしたのだが、これでえらい目にあってしまったのだ。
だから、今回は防寒具もしっかりと持っている。
上着はコートも含め、4枚、
さらにカイロも持っているのだ。
これだけあれば、大丈夫でしょ?
この時期の寒さはこんなもんじゃ・・・・・・」
「い、いや・・・・・し、しかしね・・・・・・・
「もぉ~!
うるさいわねぇ!
男ならぶつぶつ言わないの!」
しかし、このミディリンの忠告が、決して大げさでないということに、
後になって私たちは気がついた。