8.結婚式
数ヵ月後。
二人の結婚式が行なわれた。
各国から来賓が招かれた。そして、二人のご朋友方も特等席待遇で招かれた。
誓いの言葉の後の誓いの口付け。
マーニャは、それを見てつぶやいた。
(マーニャ)「あんときよりも、うまくなったじゃん」
ミネアに睨まれて、首をすくめた。
ユーリルとシンシアがクスクスと笑った。
城下町からサランまで、馬車でのパレードが行われた。
沿道から大地も割れんばかりの歓声があがる。
アリーナの人気ぶりがうかがわれた。
アリーナも、馬車の上に立ち上がり、手を振って、歓声にこたえていた。
そして、晩餐会。
各国の来賓が祝福の言葉を述べに列をなす。
アリーナはいささか憂鬱気味だったが、なんとか義務を果たしていた。
そして、晩餐会が終了したあと……。
(アリーナ)「やれやれ。疲れたな。体中が痛いぞ」
(クリフト)「姫様は、こんなに長い儀式は初めてでしたからね」
(アリーナ)「いい加減。姫様はやめろ。アリーナでいい」
(クリフト)「いやしかし……」
(アリーナ)「しかしもなにもないぞ。この世界のどこに、妻を姫様なんてよぶ夫がいるか」
(クリフト)「ですが……」
(アリーナ)「しょうがないな。しばらくは、アリーナ様でどうだ? それに慣れたらアリーナだ。分かったな」
(クリフト)「分かりました。ひ、いや、アリーナ様」
(アリーナ)「うむ、よろしい」
二人は着替えると、仲間が待っている一室に向かった。
そこで朝まで飲みまくるのだ。
こうして、二人の幸福な日々が始まった。
第7話 「再びサントハイム」に戻ります
目次へ戻ります |
|