第三日目

  今日は疲れてあまり書けない。
落盤がおこって見張りが1人死んだ。奴隷の手抜きのせいということになったら しい。終業時間は伸びなかったけれども、ずいぶんと無茶をさせられた。
でも、僕らの班はまだましな方だ。となりの班は、疲れて口を開く力も無いらし い

昨日の続き。
サンタローズにはビアンカがいた。いつから仲良くなったのかは覚えていないが、 幼なじみだったらしい。といってもあのときも十分幼かったけれど。
なんか、彼女というとずいぶん他人行儀な感じがするなあ。まあいい。

彼女はお母さんにつれられて、薬草を採りに来たらしい。どうして覚えているか というと、僕自身が薬師の人を探しに、洞窟に入ったからだ。無茶したものだ。

魔物と戦いつつ奥へ踏み入れると、薬師のおじさんがいた。というより寝ていた。 気楽なものだ。大きな石の下敷きになっていて、石をどけてあげると僕を残して 帰ってしまった。おじさん、あの恨みは今でも残っていますぞ。

横を見ると、ヘンリーがもう寝ている。さすがに今日のはこたえたらしい。
僕も寝る事にしよう。きょうはここまで。



そう言えば、あの洞窟で父さんの舟を見かけた。

第四日目

今日の食事はすこしだけ良くなった。補充で新しく入った見張りの兵士が、一言 いってくれたらしい。とはいっても、あれではまだまだ元気一杯!というわけに もいかない。
ただ、あの見張りの人の勇気には感謝しようと思う。

つづき
薬を手に入れたビアンカたちを送って、アルパカまで出かけた。
その夜、ビアンカと一緒にどこか暗い、城のようなところにいったのを覚えてい るけれど、どこだったろう?


ヘンリーがちょっかいを出すので中断した。もう書くのに飽きたらしい。ヘンリ ーのを読んでいるうちに眠くなったので寝る。


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