九月十九日

今日はキャンプを張っている。
こんなに大きな森を通ったことは、今まで無かった。森をぬけると林、また森で、 ルートを間違えたかな、と反省。方角は間違えようが無い。西の方に高く煙が立 ち昇っていて、ポートセルミの望遠鏡で見た通りだ。

刃のブーメランをなくしてしまった。あと、戦利品がだいぶ増えてきたのでそろ そろ整理しなくてはいけない。
食料など十分に用意しておいて良かったと思う。まだ狩りをする覚悟ができない。 木の実などはだいぶ見分けがつくようになってきた。事典があればいいのだけれ ど。

九月二十日

だいぶ近づいた。ルラフェンという立て札の近くでキャンプをしている。もう近 くなのだろうが、暗くなったので慎重になる。

九月二十一日

今日もキャンプだ。ルラフェンには午前中についたが、魔法の呪文を研究してい るベネットじいさんを捜し出すのにまず一苦労。そのあと強引に頼まれてルラム ーン草というのを取りに行く羽目になってしまった。やれやれ。

その場所の説明で、地図を見た。もうこの大陸の半ば以上を過ぎたらしい。なん て小さい世界だ、と、地図を見て思う。そして、なんて広い世界だ、と、振り返 ってみて思う。
この日記を書きはじめてまだ二ヶ月経っていないことに気がつく。が、本当にい ろんな経験をした。


そういえば、ヘンリーが結婚したという話を聞いた。おめでとう。


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