十二月十九日

海岸に到達。船はまだ来ていない。見晴らしのいいところを選んでキャンプをす る。
ピエールを見張りにたてて、二人で泳いだ。
十二月二十日

沖の方を巨大な魔物がゆくのをはじめて見た。はしの方に見える商船と比べても 大きさが分かる。その船をねらっているのかと思ったけれど、そのまま通り過ぎ ていった。
十二月二十一日

一そう、二そうと船がいくのが見える。と、一隻の船が大きな竜に襲われたのを 見た。
ビアンカと一緒にじっと見守っていると、ゆっくりと竜が倒れていった。船は方 向転換して、竜を引きずりながら戻って行く。ただ、帆桁が一つなくなっている のが見える。


結局今日は船は来なかった。

十二月二十二日

海から上がってきて疲れているときに魔物がやってきた。早めに気がついたけれ ど、装備を取りにいくのが時間かかってしまった。ピエールにおこられてしまっ た。

さすがに今日のは無防備すぎたかもしれない。反省する。


夕方になって、幽霊船長が襲い掛かってきたが、ビアンカの負けん気の強さには 舌を巻く。
あるいは、幽霊怖さの反動だったんだろうか?

十二月二十三日

朝になってシードッグの集団が上陸してきた。朝食もろくにとらずに戦う。沖合 いの竜のようなものは浅瀬だからと安心していたが、その他の魔物も油断はでき ないと思った。


まだ船は来ない。僕らの方が先に来て船が遅れるとは思わなかった。ここからそ う遠くない漁港からくるはずだけれど、どうしたのだろうか。




今船が来た。今から積みはじめる。

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