上の階から苦しそうな声が聞こえる。乳母どのや、助産婦さんたちはなれたもの だが、不安がつのる。今夜は眠れそうにない。
まだ僕は心構えすらできていないのに、あさってにはもう王位継承の儀式を行うつもりらしい。本当は明日にでもやりたかったようだけれども、大臣に懇願されてあさってになった。
ビアンカと、二人の名前を考えている。儀式の日には、発表できると思う。