近くで船が襲われたようだ。積み荷が海面を漂っている。だが船長の話を聞くと 沈んだというわけではないらしい。よく見ると積み荷はたいして価値の無いもの ばかりで、魔物が目を奪われているすきに逃げ切ったようだ。
八年のあいだに魔物の様子も少し変わってきて、強くなったようだ。商船は船団 を組むようにして対抗しているが、単独の漁船が特に危険だという。
昼の暑さには変わりが無いが、娘が氷の呪文を使えるようになったので、昼間も 一気に駆け抜けられるようになった。一時間ごとに馬を休ませ、第二の泉まで最 短距離で向かうことにする。
それにしても昼は暑いが夜はかなり冷える。