ここは僕のいたところだ。十年以上もここで働かされていた。その後更に十年も
経ったとはいえ、いまだによく憶えている。
神殿では教団の神官が説教をしていた。神官は卑劣にも、よりにもよって母さん
の姿を騙っていた。怒りが込み上げる。即座というわけには行かなかったが、打
ち倒して神殿を制圧した。一般信者は魂を抜かれたようになっていたが、回復し
たようだ。今はこの神殿は安全だ。
隠し階段から大神殿へ突入したが、敵はもはや死にもの狂いだ。いきなり本拠地
を衝かれるとは思っていなかったのだろう。奇襲効果でかなり奥まで進んだが、
体力が限界だ。
敵に準備の時間を与えることになってしまうがやむを得ない。上を制圧した以上、
これ以上の増強はできまい。包囲はグランバニア軍に任せて、いったん撤退する。
ロッキーとメガーザの二頭立ては、今回も有効だった。しかしやたらに爆発する
べからずという司令は固く守ったものの、途中ではぐれてしまった。あまり心配
したくはないが、やはり心配になってしまう。
ヨシュアさんを、いやヨシュアさんの亡骸を発見した。壮絶な最期を遂げられて
いた。マリアさんに話すべきだろうか。