俺もできるだけのことはしようと思う。
ティファとエアリスは、後ろで、コルネオの前に出るため
ドレスに着替えている。
「いいよ、クラウド。着替えたから・・・・」
後ろから、エアリスの声が聞こえてきた。
驚いた。
もちろん、エアリスはかなりの美人だが、
ドレスは、エアリスの美しさをさらに引き出して
一人前の女性を感じさせる演出していた。
かわいらしい、ピンクのドレスだ。
「似合うよ・・・・エアリス・・・・・」
本心で自然とそういう言葉が口から出ていた。
「そう・・・・ありがと」
エアリスは、ちょっと恥ずかしそうに、
顔を赤らめながら、素直にお礼をいった。
服というのは、その人をきれいに見せるためにもあるものだと思うが、
組み合わせというものがあると思う。
つまり、きれいな人がきれいな服を着ても、
それが、2倍にきれいになるかというと
そうでもないということだ。
人にはあう服とあわない服があり、
いくらきれいな人が着ても、自分に合う服を着ないと
その人自身の魅力も服の魅力も隠れてしまうこともあるということだな。
逆を言うと、服の組み合わせにより、
人の魅力を何倍にも、あげてくれるものだと思う。
今のエアリスはまさにそうであり、
エアリスの魅力をドレスが何倍にも引き出してくれていた。
そのあと、ティファもドレス姿を見せてくれた。
「こちらもなかなか・・・・」
ティファは、紫のドレスを着ていた。
ティファの黒髪は、とてもきれいで、
顔立ちも小さいので、きゅっと引き締まった
細いドレスが、ティファにすごくあっていた。
なんて、二人とも美しいんだ・・・・・
両手に花だな。
フッ・・・・困ったな・・・
もてる男はつらいぜ。
誰もそんなことは言ってない気もするが、
とりあえず、自分に酔ってみた。
「さてと・・・・私たちの準備も終わったし・・・・」
「じゃぁ、残ることは一つだけね・・・・」
そういって、ティファとエアリスは、
俺のことを見た。
な、なんだ?
そのニヤニヤした顔は!?