【第9話】
クラウド編第9話
打倒コルネオ


ティファが腹を抱えて笑えている。

そんなに笑わなくてもいいじゃないか。

せっかく助けにやってきたのに・・・

まぁ、いい。


憮然していたのだが、騒ぎを聞きつけたのか、

上から新たな衛兵がやってきた。


「何の騒ぎだ!」


(やばい・・・・・)


「いえ・・・・

 実は、コルネオ様のところに行こうかと思ったのですが

 道に迷ってしまって・・・・」


と、咄嗟にエアリスが助け船を出す。


「道に迷って、地下室か?」


疑わしそうな顔で、衛兵は俺達のことを見た。


「まぁ、いい。

 もうすぐコルネオ様が到着される。

 早く、部屋にいって各自着替えろ」




「さて・・・・これからどうする?」


更衣室にいって、それぞれ着替える。

俺は、彼女たちの着替えが見えないように後ろに向かされている。


「もちろん、コルネオをぶっ飛ばす!」


後ろからそんな声が聞こえてきた。

血気盛んなのは、ティファ。


ティファ・・・・おまえ、そんな性格していたっけ・・・

俺の知っているティファと、かなり違うんですけれど・・・


「まぁ、確かにこのまま逃げても、

 なんの解決策にもならないしな」


「もともと、新羅の情報とか聞きたくてここに来たんだもの。

 このまま帰れないわ。情報を聞き出した後、

 今まで犠牲になった女性の恨みをはらせてもらうわ。

 見てなさい、コルネオ!」


闘志を燃やす、ティファ。

なるほどね、そういうことか。

確かに、コルネオの毒牙にかかった女性は多くいるだろう。

それなら理由はわかる。


「わかったよ・・・・ティファ。

 でも、危険な真似はやめてくれよ」


ティファのことはなんとしても守るつもりだった。

惚れた女を守れるくらい、俺がしてやらなければ。


「あら・・・・だったら私はいいわけ?」


そのことを聞いて、ちょっとエアリスが拗ねた口調で、言った。


「い、いや・・・・そういうわけではなく・・・・」


後ろを向きながらしどろもどろ答える。


これだから、女はめんどくさい・・・・


「めんどくさい?」


いえ・・・・何にも申しておりません。

何も考えておりません・・・・


第10話 ドレスと女性

前ページ:第8話 「脈有り」に戻ります

目次に戻ります

パステル・ミディリンのトップページに戻ります!