我ながら情けない。
気がついたらエアリスとティファが俺のことを心配そうに見ていた。
ティファが声をかける。
「あぁ・・・・・・たいしたことない」
本当のことを言うと、たいしたことはあったのだが、
ここは気にしないように見せる、
これが男ってものだ。
フッ・・・・・
これで、ティファの心は俺にくぎずけさ・・・・・
なんか、俺ってかっこいいな・・・・
一人で自分に酔ってみた。
すると、ティファは恥ずかしそうに顔をそむけた。
も、もしや・・・・・・
・・・・・・・・・脈あり?
マジでいけそう?
何が”いけそう”なのか良くわからないが、
エアリスがいる前で多少よこしまなことを考えていたのは事実だ。
だが、良く見ると顔を背けたティファの肩がゆれていた。
・・・・・どうした?
するとティファははじけるように笑い出した。
「クラウド、その格好で、そのシリアス顔はやめてぇ~~」
エアリスも、となりで爆笑している。
なんだ・・・・いったい・・・
エアリスが笑いながら手鏡を手渡したので、見てみると、
女装姿のままシリアス顔の俺が、
エアリスのまわしけりを顔面に受けて
俺の顔には、 エアリスの足の形が赤くはっきりと入っており
真っ白な化粧のうえに、赤くなった足跡は
まるで、日の丸の旗がくしゃげたようだった。
ちなみに、なぜ、FF7の主人公の俺が日の丸を
知っているかというつっこみはしないでもらいたい・・・・・・・・・・