そこには、一人の太った鼻を伸ばした男がいた。
まさしく、こいつがコルネオだ。
言わなくても、スケベだとわかる顔だった。
そうか、そうか。
中々のがそろってるのぉ。
ほひ~! いいの~、いいの~!
どのおなごにしようかな? ほひ~ほひ~!
このコにしようかな~?
それともこのコかな~?」
(こうやって、一人残されるわけね。
エアリスには悪いけれど・・・・
私に決定ね。
クラウドは問題外だけれど、
今回は自分でもかなり自信ありだし、
お化粧もばっちりしたんだから。
私が残ったら、このコルネオぶっとばすから!絶対許せない!
女の敵!
そのつら、たたきのめしてやるんだから!)
(ティファ、ごめん・・・・
今回は私の勝ちね。
ティファも相当かわいいと思うの。
かわいいとは思うんだけれど、
でも、私の方が少し年上だし、
ここは負けられないというか、やっぱり、年上の女性の魅力っていうのかしら?
ティファには悪いけれど、私がコルネオをこらしめる役を
やらせてもらうわね。
それにしても、コルネオって本当に、スケベそうな顔の男ね・・・・
きっと、お金に物を言わせるタイプよね。
最低・・・・・)
(ったく・・・・
まぁ、俺が選ばれることはまずないだろうから、
ティファかエアリスが選ばれることになるだろうが・・・
しかし・・・・なんだ。
さっきから、ティファとエアリスの間で
何か激しい視線を感じるが・・・
気のせいか。
しかし、不安だ。
二人が選ばれたあと、
俺は果たして助けられるか・・・・)
「今夜の相手は・・・・」
(絶対、ぶっとばしてやる・・・・)
(早く決めなさいよ・・・・・)
(う~ん、どうやって、ティファかエアリスを助けるか・・・)
「この骨太のおなごだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「え!?」
「えぇええ!?」
「・・・・・・
え?
お・・・い、いや、私!?」
「そうじゃ!
おまえじゃ!」
「ちょ、ちょ、ちょっと待て!
いや、待ってください!」
「いや、待たん!
ほひ~~!!!!
お前が気に入ったのじゃ。
部屋に入ったときから、実は決めておったのじゃ!
一目惚れじゃ!」
オヤジ、まじかい!
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