【第18話】
クラウド編第18話
恐怖の三択


コルネオの部屋に突入してきた、ティファとエアリス。

俺とコルネオがもうすぐキスをしてしまうところに

割って入ってきた。

もし、二人が入ってなかったら俺は今頃・・・・




「バレたらしかたないな。

 俺は元ソルジャー1stクラスのクラウドだ」


「オトコ!? ほひ~、だましな!!」


「早く気づけよ」


俺が男だとわかった瞬間、さっきまでべたべた張り付いていた

コルネオは急に俺と距離をあけた。


「も、ものども・・・やっておしまい!」


コルネオが我に返り大声で子分を呼ぼうとしたが

誰も来ない。


「おあいにくさま。

 あなたの子分はだれもこられないみたいよ」


きっと、ティファとエアリスが片づけてくれたのだろう。


そういえばさっき・・・・


「おい、コルネオ。

 さっきの7番街が破壊されるとはどういうことだ」


そのことを聞いてティファが青ざめる。


「ど、どういうこと・・・クラウド!?」


「わからない。

 しかし、さっきコルネオから聞いた。

 今コイツから聞き出す」


俺は女装姿のまま、拳を握りしめ関節をならした。


「コルネオ、どういうことだ?」


「ほひ~」


「あなた、今まで手下に

 何をさぐらせてたの?」


ティファもコルネオに迫る。


「言いなさい! 言わないと・・・・・」


「・・・・切り落とすぞ」


俺はドスが利いた声でコルネオを脅した。


「や、やめてくれ!ちゃんと話す!

 なんでも話す!

 片腕が銃の男のねぐらを探させたんだ。

 そういう依頼があったんだ」


「誰からあったの?」


「ほひ~!

 しゃべったら殺される!」


「言いなさい!

 言わないと・・・・」


「・・・ねじり切っちゃうわよ」


今度はエアリスがにらみつけた。


「ほひ~!

 神羅のハイデッカーだ!

 治安維持部門総括ハイデッカーだ!」


「治安維持部門総括!?

 神羅ですって!!神羅の目的は!? 言いなさい!」


「言わないと・・・・」


「・・・・すりつぶすわよ」


ティファも厳しい目つきでコルネオをにらみつける。


「ほひ・・・・ねえちゃん・・・本気だな。

 ・・・俺もふざけてる場合じゃねえな」


コルネオは急に口調が変わった。

これがコイツの本性か。


「神羅はアバランチとかいうちっこいウラ組織をつぶすつもりだ。

 アジトもろともな。

 文字どおり、つぶしちまうんだ。プレートを支える柱を壊してよ

 どうなるかわかるだろ?

 アバランチのアジトは7番街スラムだってな」


「7番街スラムがなくなる!?

 ・・・・そんな・・・・・」


ティファがそのことを聞いてへなへなと座り込む。


「ティファ、落ち込むな。

 まだ早い」


「・・・・クラウド・・・・

 7番街へいっしょに行ってくれる?」


「・・・・・・もちろんだ」


当たり前だ。

ティファの頼みだし、

多くの人が死ぬところはみたくない。


俺はティファに心強くうなずき返した。


その様子を見ていたコルネオが


「ちょっと待った!」


と叫んだ。


「・・・・なんだ?」


「すぐ終わるから聞いてくれ。

 俺みたいな悪党が、こうやってべらべらとホントのことを

 しゃべるのはどんなときだと思う?」


「さぁな・・・・」


「フフフ・・・

 1番:死をかくごしたとき。

 2番:勝利を確信しているとき。

 3番:なにがなんだかわからないとき。」


「貴様、何がいいたい・・・・」


「答えは2番だ。

 ほれ!」


コルネオは、近くのボタンを押した。


すると、コルネオの下に穴があき、

コルネオはその穴に落ちていった。


「ほひ~~!!!!!!!」


だんだんとその声が遠のいていき、

いつしかその声も聞こえなくなった。


後に残された俺達3人。


「あいつ・・・・・何がしたかったんだ?」


「さぁ・・・・・」


「それより、クラウド!

 7番街が!」


「あぁ、わかってる!

 ティファ、エアリス、いくぞ!」




全国一億五千万人のクラ様ファンの方ごめんなさい。

原型のクラウドのイメージなくなってしまいました。


チェルトでも恒例のあとがきでございます。

第15話~最終話の第18話は、かなりゲームの台詞をそのまま入れ込みました。

ラストだけ(コルネオが落ちるところ)は少し変えましたけれど

台詞はゲームのところを抜き出しそれに脚色をつけくわえて

できるだけ、損なわないように書いたつもりです。


チェルトとは違って、肩の力を抜いて書きました。


今回のクラウドは、私がイメージしているものとかなり違います。


ゲームの本編のクラウドは、もう少し、自分のことをあまり出さず

前編では、少しだけ、自信過剰なところがありますよね?


バレットなど、アバランチから、あまり好かれなかったっていうのは

クラウドが素直な心を出すのが下手だったっていうのもあると思うのですが、

多少自信過剰なところがあると思うので、そこを少し強調して、

どこか抜けているクラウドを書いてみました。

クラウドファンの女性のみなさん、ごめんなさい。



クラウドって美形だから、女装が似合うと本当は思うのですが

それではゲームと同じで面白くないかなと思い、

最初の方で、クラウドはやっぱり女装が似合わないということで、

エアリスとティファにさんざん笑われる役をやってもらいました。


FF7のクラウド、エアリス、ティファ、この三人はとても好きです。

初めてのFF小説でしたが、少しでも楽しんでいただけたでしょうか。

感想、メール、掲示板などでお待ちしております。


なお、クラ様ファンからのカミソリはご遠慮お願いいたします(笑)


もし今回のクラウド小説の追加執筆のご要望があれば

クラ様小説第2弾短編で、あと3話くらい追加執筆しても

いいかなと思っています。

ネタはクラウドとバレットのデートシーンでも書こうかと(またお笑いか)


第19話 初めての観覧車

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