【第108話】

歪んだ心


最後に自己犠牲魔法、メガンテを使ったバラモス。

とっさに目をつぶってしまった。

だが、私の体には何も起きない。

効かなかったの?


ゆっくりと目を開ける。

崩れ落ちるバラモス。


「やっぱり・・・・・・・・・無駄に終わったようね」


強がりを言ってみたが、正直危なかった。

ひ汗が出る。


「・・・・・・・・・・くっくっくっ・・・・・・・・・・・・」


「何が・・・・・おかしいの?」


「貴様にメガンテをかけたわけではないわ。

 それではお前が苦しむ間のなくなってしまうからな。

 メガンテはこの浮遊大陸ネクロゴンド全体にかけた。

 この城から脱出することは何人もできん!」


「そんな!」


「貴様ががれきに埋もれてもがき苦しむ姿を見たいんでな。

 ・・・・・・・・くっくっくっ・・・・・・・・」


狂っている!


「あともう一つ、お前に移動魔法を使われても困るんでな。

 マホトーンをかけさせてもらった・・・・・・・・

 カッカッカッ!」


魔王の発狂とともに城が崩れてきた!

私はすぐ魔王の間から逃げ出した。


確かにバラモスは倒した・・・・・・・・・・・・

でも、私はまだ生きたい!

こんなところで死にたくない!!


死闘バラモス戦(3話)

それとバラモスを倒した後の

オリジナルストーリー3話を書いてみました。


ちなみに、魔封じの杖で呪文を封じたのに

なぜ、メガンテとマホトーンは使えるの?

というようなことは聞かないように。(笑)


どっちかというとDQ3日記では

(”日記”ではなく”小説”とわたしは言い張りたいのですが(笑))

実際にどうこうプレイしたという記録よりも

主人公達の精神的なところを多く描きたいなと私は思っています。

それは宿敵のバラモスでも同じことでして。

彼の狂っている心を作品にしたかったんです。


第109話 友の助け

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