退却
途中でグプタを見失った私は、しかたないので、片っ端から
探索することにした。
まれにラリホーが効くけれど、すぐ起きて、2発でこっちがやられちゃう。
それ以外の宝をすべてあさっておいた。
「こういう時の常套手段って、大体隠し扉よね。
しかたない。左手の法則に頼るか・・・」
ちなみに、左手の法則とは、難しいダンジョンで迷わないように左手を壁にずっとつけて歩くことで、最悪の場合でも、元の位置には
戻ってくれるという者である。
[角川文庫「フォーチュン・クエスト」より、抜粋]
(まぁ、これは、迷路のように入り組んでいる時に使う方法なのだが・・・)
暗闇を手探りで、壁沿いに歩くことにした。
すると、あちこちに自分の4倍くらいの扉がある事が分かった。
その奥には、下りの階段が見える。
少し恐かったけれど、降りてみることにした。
地下2階には頑丈そうな金色の鎧を装備した連中が3人いる。
私の勘だと、かなりやり手ではないかと思う。
多分、今のままでは勝てないと判断した私は、
退却することにした。「リレミトォ!!!」
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