【第279話】
キングヒドラ戦2
メルキドを侵略しようとする魔物達。その中心はキングヒドラと呼ばれる知能が高いヒドラだった。炎のブレスを吐くキングヒドラ。勇者の盾で炎をはじく私。負けるものか!
巨大な体に似合わずキングヒドラは一気に間合いをつめてきた。私は稲妻の剣をふり、イオラの嵐をあびせる。大量のイオラの光球はキングヒドラにぶつかり爆発する。あたりは煙に再度つつまれる。
どうだ・・・・・
しかし煙の中からヒドラの首が見え、かまわずつっこんできた。イオラでは、足止めにもならない!?
三本の首が同時に私を食い殺そうと襲いかかる。
跳躍すると、敵の的になるため、私は全力で横にかけだし、ヒドラの攻撃をすれすれでかわす。すれ違いに稲妻の剣を振るおうとすると別のキングヒドラの顔が現れ炎のブレスをまともにあびてしまった。
「きゃぁあ!!!」
勇者の盾の防御が間に合わず直撃をうける。大地の鎧がダメージをある程度吸収してくれたがかなりのダメージをうけ辺りに転げまわる。転げまわる私にヒドラは接近してきた。
その頭に向かって、相手の攻撃を足止めするため、近距離でベギラマを放つ。しかしそのベギラマをものともせず、私に思いっきり噛みついた。キングヒドラの牙が大地の鎧を貫き私の体につきささる。あまりの激痛で声もでない。
キングヒドラはかみつきながら私の体を持ち上げる。
”フフフ・・・・・即死しないだけでもたいしたものだ。 しかし所詮は人間。 我らにはかなうまい。 このままじわじわ殺してやる・・・・・”
キングヒドラの他の首が残忍に笑う。
・・・・このままではやられる。
お腹から大量の出血をして意識が薄れる・・・しかしこのまま眠るわけにはいかない・・・眠ったら終わりだ・・・・・
噛みつかれながらも、歯を食いしばりながら上空に雨雲を呼び寄せ、かみついている頭にライデインを落とした。
”グワァァァァ!!!!!”
直撃をうけたキングヒドラの絶叫が聞こえ、私を口から落とす。私もキングヒドラからの電流が流れ間接的にライデインのダメージを受ける。
腹の傷は致命傷でライデインのダメージも受けて生きているのが不思議だった。
残る魔力を使い、お腹に手をあてベホマを使う。
・・・・・なんとか、血はとまった。
しかしライデインの直撃をうけたにもかかわらずキングヒドラは立ちあがってきた。
第280話 キングヒドラ戦3
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