マホトラ音頭
偽の王の正体をあばくには、ラーの鏡という者が必要だと
いうことがわかった。
ラーの鏡は、この城から西に向かった洞窟の奥深くに眠っているらしい。
わたしは、ひとりでこの洞窟に向かった。
だめだ。敵、強すぎぃ!
今のレベルじゃ、とてもだが、無理だ。
しつこいようだが、ホイミしか使えないので、
戦闘中に回復するのでは、とてもだが、間に合わない。
一回戦闘する度に全快しても、次の瀕死の状態で。
シャドウはバカみたいにヒャダルコを連発してくる。
ガメゴンは、あまーい息で眠らせてくる。(甘い息でふつう寝るか?)
骸骨剣士の3バカトリオはルカナンを使ってくるし。
邪道な裏技「装備し直す」でも2回攻撃をするので、毎回守備力を
下げられる。こいつら、ひきようすぎだよぉ!
でも、一番つらかったのは・・・・・・・・
「えい!」
私は、素早く刃のブーメランを奴らに投げつけた。
複数の時は、これに限る。
今、私が対峙しているのは、シャドウ2匹とゾンビマスター2匹。
何とか、シャドーをしとめた。よし、残りの2匹も!
なんて、思っていると、ゾンビマスターが
「ざおらるぅー」
えぇ!
シャドーが生き返ったぁ!?
ずるいよぉ!そんなのぉぉ!
さらに、
まほとらぁーーーーー、まほとらぁーーーーーー
マホトラ、マホトラ、マホトラ、
マホトラ、マホトラ、マホトラ、
まほとらぁ!まほとらぁ!
ほ
と
ら
あ
まあ
あ
!
と、ゾンビマスターがベートーベンの運命にのせて、
マホトラを輪唱してきた。いやぁぁぁ!
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