【第51話】

ふなのりの骨


はぁ・・・・・・・


今、悩みを抱えているのは、骨。

そう、あの骨なの!

道具袋の中に入れておいたんだけれど、

なんか勝手に、動くのよ!

どっか、一定の向きに骨の先端が向いているようなんだけれど、

道具袋の中で無理に動こうと骨が暴れるから、

中に入っている物が、ぐちゃぐちゃになっちゃうの!

仕方ないので、髪の毛をポニーテールに縛っている麻(あさ)のひもを

使って、骨をつるした。

こんなかっこわるい、アクセサリー、もって歩けないよぉ。


船に戻り、適当なところにつるす。

船室に行き、一眠りすることにした。

ふぅ・・・・・・・・全然、利益なかったなぁ・・・・・・

無駄に時を過ごしてしまった。

さて、次は何処行こうかな?

なんて、ベットにねっころがりながら考え事をしていると、


がくん!


きゃっ!

何、この振動!

もしかして、魔物?

大王イカクラスの敵かも!


すぐに私は外へ飛び出した。

すると、こいでもいないのに、船が勝手に動いていることに気が付いた!


ちょっと、どうして!

あっ、骨が光っている!

もしかして、あのひかる、骨のせいなの?


どうやら、骨の魔力がこの船を動かしているようだ。

とりあえず、逆らわないほうがいいだろう。

何かが起きる。

私のカンがそう教えてくれた。

しばらくすると


「なに・・・・・・あの不気味な船は・・・・・」


第52話 幽霊船

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