果たされぬ約束
だが、そこには、無惨な光景が広がっていた。
どう考えていても、この状況で生きているはずがない。
牢屋で勇者サイモンの遺品を探すことにした。
その時のお父さんのことを呼ぶ声が・・・・・・・
驚いて、声が出ない。
”私は・・・・・・約束を守ることができなかった・・・・・・・・・・”
約束?
・・・・・すまん・・・・・”
”バラモスを・・・・・二人で倒すという・・・・・・・
「サイモンさん・・・・・・・・ですよね・・・・・・・
私はオルテガではありません。
娘のチェルトと言います・・・・・・・」
”・・・・・娘?・・・・・・・”
「はい・・・・・・・・」
”・・・・・オルテガ・・・・・殿は・・・・・・・”
「父は・・・・・・・
ネクロゴンド近くの火口に落ちて・・・・・・
父さんは・・・・・父さんは・・・・・・」
”・・・・・そうか・・・・・・・”
「・・・・・・・・・・・・・・・」
”・・・・・チェルト殿、この剣を持っていってくれ・・・・・”
突然、洞窟にまばゆい光り立ちこめる!
目を反射的に覆ってしまった。
しばらくして、目が慣れてきた。
そこには、光り輝く剣が一本。
そうすれば、求める道が開かれるであろう・・・・・・”
”この剣をオルテガ殿がなくなった火口に投げ込みなさい。
「求める道?」
・・・・・・・・・・・・・・・
「サイモンさん?」
・・・・・・・何も聞こえない。
「サイモンさん!?」
・・・・・・・・・・・・・・・
行ってしまわれたようだ。
サイモンさん・・・・・・
必ず、私があなたの・・・・・・・
あなたと、父さんの敵を討って見せます・・・・・・
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