頂上を目指して
お父さんが落ちた、この世界に一個しかない火山に
行くことにした。
・・・・・この場所には行きたくなかった・・・・・・
アリアハンを旅立った後すぐに・・・・・・
でも、怖かった!!!
お父さんが、落ちたという火山。
知らず知らず、避けていたのかもしれない。
自分の目で確かめるのが、嫌だった。
心のどこかで、父さんは生きていると信じていた。
しかし、それなら、どこかで今でも生きているという情報を
聞いていたはず。
そのため、各地、いろいろなところを回った。
世界中、探すだけ探した。
でも、お父さんがいたというのは、火口に落ちる前のことばかり。
それ以上の証言は聞くことができなかった。
だから、この場所には行きたくなかった。
ここが最後だからだ。
ここにいなければ、もう父さんは・・・・・・・・
これから、この山を登るわけだ。
今は休火山となっている。
襲ってくる敵を、適当にあしはらい、
ひたすら頂上を目指す。
考えている暇はない。
ただ、父さんを探して。
お願いだから・・・・・・・・お父さん・・・・・
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