時が経てば
門の前にたっていた怖いお兄さんの二人組はもういない。
ノックもせず、屋敷の中にはいる。
「来おったか・・・・・・・・・」
今話している相手は、ムーンをこの場所に引き留めた
スー族の血をひくおじいさん。
あの時とはずいぶん態度が違う。
そりゃ、そうよね。
こんな時に、おふざけなんかできないし。
「ムーンにここに来るように言われて・・・・・・・・」
「そうか・・・・・・・・ムーンに会ってきたか・・・・・・・」
「えぇ・・・・・・」
ここまで街を大きくできたのはムーンの力無くしてはできなかった。
それは街のみんなもよくわかっておる」
「ムーンは良くやってくれた。
「はい」
最近来たよそ者はムーンを嫌っている物もおるが、
最初から彼女と一緒にこの街を作った人間は
わかっているはずじゃ」
「きっと、時が経てば、ムーンは釈放されるじゃろう。
「そうですよね・・・・・・・・・」
きっとわかってくれる。
だって、ムーン、いい子だもん。
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